間葉系幹細胞(MSC)の投与により、免疫チェックポイント阻害薬による1型糖尿病の発症を抑制できる可能性が示された。2022年5月12~14日に開催された第65回日本糖尿病学会年次学術集会で、大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学の堀谷恵美氏らが発表した。…
在宅医療を手掛ける医療機関の割合が高い都道府県、1位は和歌山県 (日経BP)
厚生労働省が2022年4月27日に公表した2020年医療施設静態調査によると、訪問診療や往診を手掛ける医療機関(病院・診療所)の割合が最も高い都道府県は和歌山県だった。訪問診療、往診ともに上位5県の順位は同じで、同県に続き島根県、鳥取県、長野県、岐阜県となった。 医療施設静態調査は病院・診療……
腹部エコー検査で映る「にせ臓器」から推察されるあの疾患 (日経BP)
唐突ですが、本稿を執筆している今、映画「シン・ウルトラマン」の公開が間近に迫っています。既に公開されている予告動画では、ネロンガやガボラなどの怪獣が登場しており、映像はいずれも迫力満点でした。劇中の効果音も初代ウルトラマンからの音が使用されているようで、特撮ファンの一人として期待……
保湿成分の種類と特徴について知りたい (日経BP)
Question 質問したキッカケ 施設で働く看護師です。入浴後に失禁することが多い患者さんに対して、予防措置として保湿剤を陰部から臀部にかけて塗布しています。保湿成分にもいろいろな種類がありますが、保湿剤の種類や用途に詳しい職員がおらず、何を使用したら良いのか、みんなで悩んでいます。 質……
薬疹 (日経BP)
薬疹は、皮膚科受診患者の多施設横断四季別全国調査で皮膚疾患の遭遇頻度1.51%と、20位に位置するcommon diseaseである。原因薬の中止により速やかに軽快する軽症型が多くを占めるが、まれに原因薬を中止しても病勢が進行し、生命予後を脅かし、後遺症を残し得るStevens-Johnson症候群(SJS)、中毒性……
ED治療薬で眼の副作用リスクが高まる可能性 (日経BP)
勃起不全(ED)などの治療に用いるホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬の使用に関連する眼の有害事象のリスクに関する報告である。結果の詳細は2022年4月7日のJAMA Ophthalmology誌に掲載された1)。…
乾癬 (日経BP)
乾癬は全身の皮膚に大小の境界明瞭な紅斑局面が多数みられ、その表面には厚い銀白色の鱗屑を付着する炎症性皮膚疾患である。国内の有病率は0.4%ほどと推測されている。男女比は2:1で男性に多い傾向にあるが、他の国では1:1であるためこれはわが国のみの特徴である。近年、メタボリックシンドローム……
尋常性〓瘡 (日経BP)
尋常性〓瘡(ニキビ)はわが国では約90%の人が経験し、平均の発症年齢は13.3歳と思春期を中心に発症し、男女差はない。最近は、日本の〓瘡患者の薬剤耐性菌検出率が増加傾向にある。 日本皮膚科学会の「尋常性〓瘡治療ガイドライン」はアダパレンが承認された2008年に策定され、過酸化ベンゾイル(BPO……
帯状疱疹 (日経BP)
帯状疱疹は高齢者に好発するありふれた疾患で、社会の高齢化に伴って患者数は増加傾向にある。急性の感染症で自然治癒するが、重症例では病悩期間が遷延し後遺症として神経痛が残る場合があり、そのための早期の診断・治療が重要となる。2018年に水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の迅速診断キットが保険……
皮膚真菌症 (日経BP)
日本医真菌学会の疫学調査によると、白癬は皮膚科の新患患者の12.0%を占める主要な疾患であり、続いてカンジダ症が1.3%、マラセチア感染症が0.5%である。白癬の中で足白癬は63%、爪白癬は34%である(重複例あり)。日本皮膚科学会が行った皮膚科受診患者の多施設横断四季別全国調査では、受診全疾……