肛門疾患は、3大肛門疾患といわれる痔核、痔瘻、裂肛が大部分を占めるが、最近では、骨盤底筋群脆弱による直腸脱、Crohn病の肛門病変なども顕著に増加している。 わが国における肛門領域のガイドラインとしては、「肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン 2014年版」が日本大腸肛門病学会の編集……
古生物学:メガロドンが絶滅した原因の1つはホオジロザメとの競合かもしれない (Nature Research)
Nature Japan 注目のハイライト 古生物学:メガロドンが絶滅した原因の1つはホオジロザメとの競合かもしれない Research Press Release 古生物学:メガロドンが絶滅した原因の1つはホオジロザメとの競合かもしれない Nature Communications 2022年6月1日 Palaeontology: Great white sharks may have c……
白内障 (日経BP)
白内障は水晶体内の屈折分布の変化および混濁を来す疾患で、約80種の病型があるとされている。初期には視機能への影響はないが、進行するとさまざまな視機能障害を生じ、最終的には失明に至る疾患である。手術により視機能は改善するが、途上国における高齢者人口の急増もあり、いまだに失明および低視……
ANCA関連血管炎 (日経BP)
血管炎症候群の中に、小型血管(細動脈、毛細血管、細静脈)が障害され、その血中に抗好中球細胞質抗体(ANCA)が検出されることを特徴とした、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の3疾患がある。これらはANCAという疾患標識抗体が陽性で……
てんかん (日経BP)
てんかんはその有病率が0.5~1.0%といわれる頻度の高い疾患で(岡山県の小児における調査では0.8%)、地域や時代にそれほど関係なくほぼ均等に出現するありふれた疾患である。特徴的なのはその年齢構成で、典型的なU字型の分布を示し、乳幼児期と高齢期に発症頻度が高い。わが国では出生数の減少で子……
パーキンソン病 (日経BP)
パーキンソン病(PD)は黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする神経変性疾患であり、静止時振戦、筋強剛、動作緩慢、姿勢反射障害といった運動症状のみならず、睡眠障害・自律神経障害・認知機能障害などの非運動症状も引き起こす。神経変性疾患の中ではアルツハイマー病に次いで2番目に多いとされ……
顔面神経麻痺 (日経BP)
顔面神経麻痺は大きく末梢性麻痺と中枢性麻痺に分類されるが、末梢性麻痺が全体の90%以上を占める。末梢性麻痺ではBell麻痺が最も高頻度で約60%を占め、人口10万人当たり20~30人の発症率である。次いでRamsay Hunt症候群(以下、Hunt症候群)が多く約15%を占め、外傷性麻痺、中耳炎性麻痺、腫瘍麻……
統合失調症 (日経BP)
統合失調症は一般人口の約1%弱に生じる症候群である。10代後半から30代に発症年齢のピークがあり、男女比はほぼ1対1、男性のほうが発症年齢が比較的早いとされる。幻覚・妄想などの陽性症状、情意減弱などの陰性症状、実行機能障害などの認知機能障害を主徴とする。発症原因は十分にわかっていないが……
シェーグレン症候群 (日経BP)
シェーグレン症候群(SS)は、慢性唾液腺炎と乾燥性角結膜炎を主徴とし、ドライアイ、ドライマウス、多関節痛を来す全身性疾患である。多彩な自己抗体(抗SS-A抗体、抗SS-B抗体、リウマトイド因子、抗核抗体など)の出現や高ガンマグロブリン血症を来す自己免疫疾患の1つである。2015年から厚生労働省……
全身性強皮症 (日経BP)
全身性強皮症(SSc)は皮膚や内臓諸臓器の線維化と循環障害を併せ持つ結合組織疾患で、いまだ根治的治療法のない難治性病態として取り残されている。軽症例を含めると、わが国の患者数は5万人程度と推測される。小児を含めてあらゆる年齢層にみられるが、好発年齢は40~60歳で、男女比は1:8~10と圧倒……