経口中絶薬をめぐる報道に抱いた違和感 (日経BP)

2022年5月17日、参議院厚生労働委員会において厚生労働省が経口中絶薬の投薬や服薬に当たっては「原則、配偶者の同意が必要」との見解を示したと報道されました。 また昨年には、経口中絶薬の承認申請に際して日本産婦人科医会が、薬の処方にかかる費用について10万円程度かかる手術と同等の料金設定が……

時間外960時間超で宿日直許可ありは32%どまり (日経BP)

2024年4月以降の時間外・休日労働時間が年960時間を超える医師が存在し得ると回答した529病院のうち、宿日直許可を得ているのは168病院(32%)にとどまり、「申請する予定もない」も87病院(16%)存在する──。これは厚生労働省が実施した「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」で明らかに……

自己免疫疾患に新たなコンセプトの治療登場 (日経BP)

ベルギーargenx社の日本法人であるアルジェニクスジャパンは、2022年1月、国内で全身型重症筋無力症を対象として、抗胎児性Fc受容体(FcRn)抗体フラグメント製剤「ウィフガート」(エフガルチギモド アルファ)の承認を取得し、2022年5月、販売を開始した。エフガルチギモドは、ヒトIgG1の一部、Fc領……

COVID-19後遺症の神経精神疾患リスクは他の重症呼吸器感染症と同様 (日経BP)

英国Oxford大学のAshley Kieran Clift氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)回復者のその後12カ月間の神経精神疾患発症リスクを、パンデミック期間中にCOVID-19以外の重症の急性呼吸器感染症で入院した患者と比較するコホート研究を行い、両群間のリスクに差が見られなかったと報告した。結果……

NASHの電話相談が呼び起こすC型肝炎の記憶 (日経BP)

C型肝炎治療として、インターフェロン(IFN)を併用せず経口薬のみで済む「IFNフリー療法」が8年前に登場し、治療成功率が高まり治療の様相は大きく変わった。それまではIFNを併用するため、発熱や倦怠感などの副作用が高頻度で出現し、患者にとって大きな負担を強いられる治療だったが、根治が現実の……

サル痘発生に備えて第一種感染症指定医療機関などに受け入れ体制整備求める (日経BP)

厚生労働省は2022年6月1日、欧米などで報告が相次ぐサル痘患者がわが国で発生した際の医療機関における対応などに関する事務連絡を一部改正した。自治体や保健所に対しては、特定感染症指定医療機関または第一種感染症指定医療機関での患者受け入れ体制の整備を求め、疑い例を診察した医師に対しては、……

医師・患者関係で医師側の変わったところ、変わらないところ (日経BP)

2022年初、埼玉県と大阪府で相次いで医療者を狙った痛ましい事件が発生した。この事件に関し、国立病院機構東京医療センター内科医長の尾藤誠司氏は、日経メディカル Onlineのコラムで「「多くの医師が『明日は我が身』と感じた理由」」を執筆し、読者から反響を得た。これらの事件の背景にあるであろ……