トヨタ、最終SSで逆転優勝。驚速ロバンペラに指揮官も舌を巻く「理解できないくらい速い」/WRC第3戦

 4月24日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチア・ラリーの最終日、デイ3のSS17~20がクロアチアの首都ザグレブの北側エリア行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝を飾った。チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位、デイ1でのデイリタイアを経てデイ2より再出走したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合49位でフィニッシュしている。

 今季初めてのフル・ターマッック(舗装路)ラリーとして開催されたクロアチア・ラリーの最終日は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行するスケジュールで争われた。

パンクでタイム失い「少し難しい状況になった」とロバンペラ/WRC第3戦クロアチア デイ2後コメント

 WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアは4月23日、競技2日目に入りデイ2のSS9~16が行われた。前日のデイ1で後続を1分以上引き離してみせたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が依然としてラリーをリードしているが、総合2番手につけるオット・タナク(ヒョンデ[旧ヒュンダイ]i20 Nラリー1)の猛チャージにより、その差は19.9秒に縮まっている。そんなデイ2の走行を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT

TOYOTA GAZOO Racing WRT 2022年WRC第3戦クロアチア デイ2レポート

WRC第3戦クロアチア・ラリー デイ2 困難な状況を切り抜けロバンペラが首位を堅持 エバンスは総合5番手に順位を上げる  4月23日(土)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーの競技2日目デ …

SS1でクラッシュのラッピ「自分の愚かなミスが腹立たしい」WRC第3戦クロアチア デイ1後コメント

 4月22日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアの競技がスタート。ラリー初日のデイ1はSS1~SS8が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、6本のステージでベストタイムを記録する快走で総合トップに立っている。そんなデイ1の戦いを終えたトヨタ、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)、Mスポーツ・フォードのドライバーによる初日のコメントを紹介する。

■Mスポーツ・フォードWRT

前年2位のエバンス「今年も力強い走りができると思う」/2022WRC第3戦クロアチア 事前コメント

 第2戦スウェーデンから約2カ月という長いインターバルを置いて、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアが4月21~24日に行われる。今シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーの開催に先立ち、最高峰クラスを戦うMスポーツ・フォード、ヒョデ(旧ヒュンダイ)、トヨタの各陣営から今戦『クロアチア・ラリー』に出場するドライバーたちのコメントが発表されている。

 WRCイベントとして初開催された2021年に続き、今季もカレンダー入りを果たしたクロアチア・ラウンド。全ステージがアスファルトで舗装されたコースで争われる同ラリーの特徴は、流れるようなコーナーが続くハイスピードなステージ、ツイスティで道幅の狭いステージ、路面がダーティな農道など、さまざまな道が組み合わされる点にある。また、昨年のイベントではコーナーのインカット走行により泥や砂利が路面に掻き出され、ステージを再走する際は非常に滑りやすいコンディションとなった。

トヨタ、WRCクロアチアで今季2勝目を狙う「GRヤリスの開発を進めることができた」とラトバラ

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは4月21~24日、クロアチアで開催される2022年シーズン第3戦『クロアチア・ラリー』で、トヨタGRヤリス・ラリー1による今季2勝目を目指す。

 チームは約2カ月ぶりに再開される、シーズンの第3ラウンドとなる今戦に計3台のGRヤリス・ラリー1を投入。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組と前戦スウェーデンを制しランキングトップに立ったカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、そして第2戦で3位表彰台を獲得したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の3組が引き続きラリーを戦っていく。

コリン・マクレーWRC戴冠25周年記念イベントが7月に開催へ。エバンス親子の参加が決定

 故コリン・マクレーのWRC世界ラリー選手権チャンピオン獲得25周年を祝うイベントが今年7月、スコットランドで開催されることが決まり、同イベントにエルフィン・エバンスが参加することが明らかになった。

『マクレー・ラリー・チャレンジ』を題するこのイベントは7月2~3日、スコットランドのノックヒル・サーキットで開催されるもの。元スバルのラリードライバーで、39歳にして事故でこの世を去ったマクレーの戴冠は1995年。本来であれば2020年に行われる計画だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で延期されていた。