4月30日、MotoGP第6戦スペインGPの予選がヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がオールタイムラップ・レコードを更新するタイムで今季初のポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は今季ベストグリッドとなる7番手だった。
フリー走行3回目は気温20度、路面温度24度のドライコンディションで行われた。序盤にトップに立ったのはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、2番手にはポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)、3番手には初日総合トップのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が続く。
20分すぎにはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が、その後フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムをマーク。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はバニャイア、クアルタラロに続く3番手につけ、セッション終盤に入る。
バニャイアはそのままトップでこのセッションを終えた。2番手はクアルタラロ、3番手は中上で、Q2進出を決めている。マルク・マルケスは終盤のアタックで4番手に浮上。5番手はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)だった。
フリー走行4回目もバニャイアがトップ、2番手にクアルタラロがつけた。3番手はミル、4番手はマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)で、5番手はミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)。中上は12番手、マルク・マルケスは19番手だった。
■予選:バニャイアが今季初のポール獲得
予選は気温25度、路面温度43度のドライコンディションでスタート。Q1から挑むのは、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)やアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)。また、KTMは3人のライダーがQ1からの予選となった。
前半のアタックではリンスがトップ、ポル・エスパルガロが2番手につける。後半のアタックに入ってポル・エスパルガロがトップに浮上したが、残り3分を切ってベゼッチがトップタイムをマークした。しかしそのベゼッチのタイムをザルコが上回り、ザルコがトップ、ベゼッチが2番手でQ2進出を決めた。
ポル・エスパルガロは3番手で13番グリッド、リンスは4番手で14番グリッドが決定。KTM勢はQ1突破ならず、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の15番グリッドがKTM勢のベストグリッドとなった。
続いて始まったQ2では、アタックラップ2周目にクアルタラロがトップに立ち、バニャイアが2番手、アレイシ・エスパルガロが3番手につける。後半のアタックに入ると、バニャイアがオールタイムラップ・レコードを更新する1分36秒170を叩き出してトップに立った。
終盤にはミル、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が転倒し、イエローフラッグによってタイム更新のタイミングが難しい状況となった。
後半のアタックに入ってすぐにレコードブレイクのタイムを記録したバニャイアが、そのまま1番手をキープしてポールポジションを獲得した。バニャイアにとっては今季初のポールポジション獲得となった。2番手はクアルタラロで、第2戦インドネシアGP以来のフロントロウ。3番手は、2戦連続、今季3度目のフロントロウ獲得となったアレイシ・エスパルガロだった。
4番手はミラー、5番手はマルク・マルケス、6番手にはQ1からの予選となったザルコが入っている。今週末、調子を上げている中上は7番手で、今季ベストグリッドを獲得し、3列目から決勝レースに挑む。