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 5月28日、MotoGP第8戦イタリアGPの予選がムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/予選:ポールポジション

「信じられないことだ。ムジェロでは、ここに来て応援してくれる人たちのために、もしくはホームグランプリでサポートしてくれる人たちのためにいい結果を出したい、と思っていた。ムジェロでドゥカティのMotoGPバイクを走らせるのも素晴らしかったし、ポールポジションを獲得したこともまた格別だった。僕にとっては最高の形で一日を終えたよ。MotoGPクラスでポールポジションを獲得することは僕の人生における夢の一つだった。今日、それを成し遂げたんだ」

「(Q1からの予選となったことで)少なからずコースコンディションを知っていたのでそれは(Q2で)役立った。でも、Q1でジャック(・ミラー)とマルク(・マルケス)の後ろについたのが大きかったね。通常、彼らはこういうコンディションでとても速い。僕は彼らの後ろにいたんだけど、タイヤの限界値がとても高いのがわかった。それで激しく攻めたんだ。それはモチベーションになったし、Q2でも同じように攻められるかもしれないと知ることにもなった。だから(Q1で)Q2に向けていい準備ができたし、それが役立ったんだ」

「明日に関しては正直、わからない。僕は予選でトップだったけど、現時点では優勝できるレースペースはない。レースを楽しみ、1周目を戦ってみて、それからどうなるかな。ただ、午前中のウオームアップ・セッションがあるから、そこで自分のポジションがもう少しわかるだろう。じつは、ここにはル・マン(第7戦フランスGP)で発揮したパフォーマンスを確認しようと思って来たんだ。それを再確認するのはとてもいいことだね」

■マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/予選:2番手

「予選は難しいコンディションだったよ。でも、僕はこういうコンディションが好きなんだ。アドレナリンがたくさん出るから、いつもは楽しむ。ただ、今日はドライコンディションの方がよかったな。8、9コーナーは雨が強かったからね」

「といっても僕としてはいい日になった。それに昨日もいい仕事をした。今日フロントロウを獲得できるとは思っていなかったけど、しっかり取り組んでいたから、この結果にはふさわしいと思う」

「明日は、ファビオが言ったように、僕も優勝争いをするのが目標じゃない。それは早すぎると思う。できるだけトップライダーを見て、何をしているのか、彼らから学ぶ機会だと思う」

「エネア(・バスティアニーニ)とアレイシ(・エスパルガロ)、ペッコ(フランセスコ・バニャイア)がかなり速いと思う。僕もいいペースはあるけど、彼らと一緒に走るほどじゃない。表彰台争いをするのは夢ではないかもしれないけど、現実的に考えて、難しいだろうと思う。ただ、明日の午前中のウオームアップ・セッションで何かあるかもしれない」

■ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/予選:3番手

「この結果にはとても満足だよ。こういう走りにくいコンディションは一筋縄ではいかないんだ。でも、ドライコンディションでも可能な結果だった。というのも、特に金曜日からタイムアタックで強さがあったから」

「レースでいいポジションを争うには、僕にはまだコンマ数秒が必要だ。レースタイヤではそこまで強くないからなんだ。ただ、ここ2戦でいい方向に向かっている。バイクのフィーリングがとてもよくなったんだ。100パーセント満足しているわけではなく、もちろん、少しでも早くこの差を埋めていかないといけない」

「明日の午前中はドライコンディションになるといいんだけどね。バイクを止めるところでもう少しよくするのに試したいことがあるから。残念ながらフリー走行4回目ではちょっと雨が降ってしまい、トライすることができなかった。でもとにかく、この結果には満足だよ。この時間をチームで楽しまないとね。ただ、明日はベストリザルトを獲得するために、レースに集中するよ」

「(明日は)まず天気を確認する必要がある。それからタイヤ選択だね。今年は昨年に比べてちょっと変わっているみたいだから。はっきりしていないんだ。僕としてはクリアなんだけど、ほかのライダーは何か違うトライをするかもしれない」

「ペッコは最強で、アレイシもエネアもすごく乗れている。ただ、12番グリッドまでのライダーは、だいたい同じペースだ。だからきっと難しいレースになるだろうね。集団の中でスリップストリームが利くかどうか、また、いいスタートを切ってライバルを引き離せるかどうかだ」