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 5月25日、アジアン・ル・マン・シリーズは、2023シーズンの開催カレンダーを発表した。新型コロナウイルスのパンデミック以来続いているUAEアラブ首長国連邦内での2イベント/4戦構成が、2023シーズンも維持される。

 2023シーズン第1・2戦は2月11〜12日にドバイ・オートドロームで、第3・4戦は2月18〜19日、南西部のアブダビに位置するヤス・マリーナ・サーキットで開催される予定だ。

 例年どおり、LMP2、LMP3、そしてGTという3クラスそれぞれのシリーズチャンピオンが、2023年のル・マン24時間レースへの自動招待枠を得ることになる。ル・マン100周年大会出場への切符をかけた、熾烈なレースが争われることになるだろう。

 シリーズを主管するアジアン・ル・マン・エンデュランス・マネジメント(ALMEM)は、国際的な物流の問題が、以前の開催地域である東南アジアへとシリーズを戻す努力を阻害し続けている、と認めた。

 この結果、ALMEMとSROモータースポーツ・グループによるイベントの共同開催は、次の機会まで見送られることとなった。ALMEMの声明によれば、両者は「可能な限り早期に、その地域へと戻れるよう、緊密に協力し続ける」としている。

 なおSROは最近、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおけるファナテックGTワールド・チャレンジ・アシア・パワード・バイAWS開幕戦によって東南アジア地域へと復帰し、8台という控えめな参戦台数のレースを行っている。

 ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨンは、「アジアン・ル・マン・シリーズは、ここ数年実績のある規格を保持する」と述べている。

「多くの挑戦と、高い水準を併せ持つこのシリーズは、最高レベルの耐久レースへの強力な入り口となる」

「ドバイとアブダビというふたつの素晴らしいサーキットで開催されるこの4戦は、今回も壮大なものになると確信している。来年2月、年々人気が高まっているこのシリーズの開幕戦で、お会いしよう」

 2023年シーズンにおける新たな取り組みとしては、ACOが運営するWEC世界耐久選手権、およびELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで今季からすでに導入されている再生可能燃料『トタルエナジーズ・エクセリウムレーシング100』が導入される予定となっている。

 ALMEMのフレデリック・ルキアンCEOは、「UAEで大成功を収めた後、再びアジアン・ルマン・シリーズをそこで開催できることを大変嬉しく思う」とコメントしている。

「このフォーマットは過去最高数のエントリーを惹きつけるとともに、世界中の多くの観客が楽しんでいる。来年2月に我々のチームとドライバーを迎えるのを楽しみにしている」

■2023年アジアン・ル・マン・シリーズ 暫定スケジュール(2022年5月25日発表)

第1戦:2月11日 ドバイ・オートドローム(ドバイ)
第2戦:2月12日 ドバイ・オートドローム(ドバイ)
第3戦:2月18日 ヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)
第4戦:2月19日 ヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)

2022年のアジアン・ル・マン・シリーズでLMP3王者となったCDスポーツ
2022年のアジアン・ル・マン・シリーズでLMP3王者となったCDスポーツ