5月25日、カワサキモータースジャパンは8月7日に鈴鹿サーキットで開催される『2022FIM世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』に『Kawasaki Racing Team Suzuka 8H』が参戦すると発表した。
カワサキのファクトリーチームとなるカワサキ・レーシング・チーム(KRT)は、2001年を最後に鈴鹿8耐から撤退して、国内でのファクトリー活動を休止していた。その後、2014年には、Team Greenが復活を遂げてカワサキのトップチームとして鈴鹿8耐に参戦。2016年、2017年に2位表彰台を獲得したが勝利には届かなかった。
2018年はスーパーバイク世界選手権(SBK)王者のジョナサン・レイを招集し、レオン・ハスラム、渡辺一馬とともに3位を獲得。そして、前回大会の2019年にはファクトリーチームのKRTを18年ぶりに復活させ、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hとしてレイ、ハスラム、トプラク・ラズガットリオグルの3人で挑んだ。
決勝では、レースが残り数分となった時点で、トップを走行していたレイが転倒。赤旗が掲示されてレースが終了し、順位認定から除外された。しかし、チームから抗議が提出され、レースディレクションが赤旗中断時の規則を適用すると決定した。
そのため、1993年のスコット・ラッセル/アーロン・スライト組の優勝以来、26年ぶり2度目の勝利を達成。4年連続で表彰台に登った。
そんなKawasaki Racing Team Suzuka 8Hは、2022年の鈴鹿8耐に選考委員会による主催者推薦チームとして出場。ライダーはSBKでカワサキのマシンを駆るエースライダーのジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、昨年までホンダのマシンを駆っていたレオン・ハスラムの3人。監督はギム・ロダ氏が務める。使用するマシンは、2021年に新型となったカワサキNinja ZX-10Rの鈴鹿8耐仕様だ。
前回大会の優勝チームとしてカワサキとして初となる連覇を目指して戦うことになる。
【チーム】
Kawasaki Racing Team Suzuka 8H
【マシン】
Ninja ZX-10R(鈴鹿8耐仕様)
【ライダー】
・ジョナサン・レイ
・アレックス・ロウズ
・レオン・ハスラム
■ジョナサン・レイ
「僕は日本に再び来ることをとても楽しみにしている。カワサキがいつも全力でサポートしてくれるお陰で僕は2019年に優勝することができた。鈴鹿8耐の雰囲気はとても素晴らしく、日本のファンの方々には多大な感謝をしているよ。今年また8耐に参加できることが本当に楽しみだ。目標は勝つこと、アレックスとレオンとは一緒に長年レースを戦ってきた経験豊富な仲間だ。チームとしても多くの経験を積んできたが、耐久レースでは何が起こるかわからないので、常に冷静に僕たちの最善を尽くすよ」
■アレックス・ロウズ
「8時間耐久レースは僕にとって多くの結果を残すことが出来たレースだ。前回優勝したジョナサンとレオンと参戦できることを幸せに思う。親友のレオンと現在のチームメイトであるジョナサンとで最高のチームが出来上がった。どんな戦いになるか楽しみだ!」
■レオン・ハスラム
「僕にとって鈴鹿8時間耐久レースに戻ってこられることは素晴らしいことだ。僕とジョナサンは前回2019年の8耐でカワサキとともに優勝することが出来た。2022年に再びジョニーと、そして2019年のライバルだったアレックスとともに鈴鹿8耐に戻ってこられることをとても楽しみにしている。これは夢のようなチームだ。とても興奮していて待ちきれない。2022年の鈴鹿8耐ではカワサキとともに勝利するよ」
■ギム・ロダ監督
「私達はこのチームでカワサキとともに戦えることを誇りに思う。私達は新たなステップとしてSBKチームスタッフを引き連れ、経験豊富なカワサキのエンジニア達とともに再び勝利することが出来るように最善を尽くす。新型コロナウイルスの影響でレースが中止になり、3年ぶりに開催できる今回のレースは私達のみならず、カワサキや日本にとっても重要なレースだ。そこに参加できることを誇りに思う。レーシングスピリッツを体現し、良いレースをお見せしたいと思う」