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 MotoGP第5戦ポルトガルGPの予選がアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が会見に出席。ウエットでのセッション、ドライへと変わる難しいコンディションとなった予選を振り返り、決勝レースについての展望を語った。
 

■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/予選:ポールポジション

「このトリッキーなコンディションで、スリックタイヤで、ポールポジションを獲得できるとは思っていなかったよ。(こういう状況では)いつもならレインタイヤで、ドライに変わっていって感触がよくアドバンテージを得られるから。けれど、ウエットパッチによってスリックを履かなければならないと、あまり速くは走れないんだ」

「Q1についてはかなりしっかり分析をした。Q1はずっとトリッキーなセッションだったから。よく確認して、スリックタイヤを使うのがいいと確認した。(Q2では)タイヤ交換をしなかったんだけど、それについては自信を持っていた。コースコンディションは走るごとによくなっていっていたよ」

「最後の2周前にアタックしようとしたら、ポル(・エスパルガロ)がクラッシュしてイエローフラッグが出たので、最後のラップでアタックしたんだ。(ポールポジション獲得は)予想していなかったからとてもうれしいよ。最後にポールポジションを獲得してからずいぶん経ってしまった。(2021年ドイツGPの)ザクセンリンクは1年も前だ。明日はどうなるかわからないけれど、ドライのレースなら、今日の午後にドライで自信を得たことが役立つだろう」

「明日はきっとドライコンディション。(こういう状況は)昨年の10月に経験している。だいたいが同じタイヤを選ぶことになるだろう、というのが主な問題だね。予選ではタイヤを信頼するのは簡単だった。路面状況がベストではないときには前後ソフトだ。もし明日がドライレースになれば……。Moto3クラスのあと、すぐにMotoGPクラスの決勝レースになる。難しいけど、ウオームアップ・セッションでいくつかの回答を得ることになるだろう」

■ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)/予選:2番手

「今日の予選はみんなにとってチャレンジだったと思うよ。特にたくさんのクラッシュが発生したQ1のあとで、スリックタイヤかレインタイヤかでかなり迷った。スリックを選んだのは正しかったと思う。ラップごとにタイムが上がっていった。このポジションについてはうれしいけれど、それ以上に自信があるんだ」

「僕たちはカタール以来、自信をつけてきた。だんだんよくなってきて、望むようなフィーリングが戻ってきたんだ。正直なところ、これまでになく強くなったと感じている。こういうコンディションでタイムを出すには自信が必要だし、いいフィーリングのバイクも必要だ。もしそうじゃなかったら、こういう状況では100パーセントの力ではプッシュできないだろうね。全力で攻めることができたので、満足だよ」

「ヨハンは(ポールポジション獲得)おめでとう。今日はすごく速かった。明日についてはどうなるかな。彼が言ったように、状況を理解するのにウオームアップ・セッションはものすごく大事なんだ。ここは僕がいつも楽しむサーキットだ。以前にはいい結果も出している。明日は楽しむだろう」

「1列目からスタートすることで、やることは楽になる。2列目、3列目からのスタートは、常に難しい。何かが起こるかもしれないし、接触がレースを決めることもある。今回は1列目からスタートする。レースを少し、マネジメントしないとね」

■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/予選:3番手

「とても満足だけど、難しい週末になっている。今朝、朝ごはんを食べているときに外に出て、今日はきっと難しい日になるだろうと言ったんだ。僕は(初日を終えた時点で)トップ10の圏外にいた。難しいことはわかっていたよ。そして、なんとかQ2に進出することができた。それはよかったね。Q2に行けなかったら……、ヨハンが言ったみたいに、今日、一番難しいセッションだったのはQ1だからね」

「最終的に僕はスリックを選び、それはとてもよかったよ。最初の3、4周はすごく難しかったけどね。変なミスをしないようにかなり集中していたんだ。だんだん路面がよくなっていくのははっきりわかっていたから。残り5分では転倒しないようにするのが最も大事なことだった」

「うれしいよ。ドライコンディションでとても強さを感じている。今年のバイクがいいんだと再確認した。1列目からのスタートは大事だ。明日のレースがより楽になるだろう。
雨が降らず、いいレースができることを願うよ」

「今、チャンピオンシップをリードすることはそんなに重要じゃない。まだ(それを考えるのは)早すぎる。でも、トップで終えたら、それはナイスだよね。明日は表彰台争いができるチャンスだと思う」

「確かにエネア(・バスティアニーニ)とアレックス(・リンス)はかなり後方のグリッドだ。でも、これはMotoGP。彼らにも明日、トップ争いをする可能性がある。僕の位置よりは難しいだろうけどね。(明日は)いいレースができるだろう。それに、チャンピオンシップではジョアンや(ファビオ・)クアルタラロととても接近している。(チャンピオンシップについて考えるのは)時期尚早だけど、もし(第6戦の)へレスでチャンピオンシップをリードするチャンスがあれば、それは僕たちが速いってことなんだ」