5月19日から22日にかけて、ポルトガル北部の都市ポルトを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)の3連勝、かつ僚友エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組とのワン・ツー・フィニッシュという結果で幕を閉じた。
この結果に対して23日、トヨタ自動車社長でTOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーでもある豊田章男氏がプレスリリースを通じてコメントを発表。TGR WRTの各ドライバーや、ヤリ-マティ・ラトバラが率いるチームに対する謝辞を述べた。
また、6月3~5日に富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久シリーズ第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』についても触れ、参戦が決定したラトバラに向け、「左手のシフト操作を練習しておいて!」とメッセージを送っている。
そんな豊田チームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。
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豊田章男(チームオーナー)
カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! 3連勝は本当にすごい! それもスノー、ターマック、グラベルでの3連勝。どんな道でも勝てるGRヤリス・ラリー1を示してくれたことに心から感謝します。
そしてワン・ツー・フィニッシュ! チームのみんな、ありがとう! 新車がグラベルでどれだけ走れるのか、チームのみんなも不安だったと思います。そんな中で最初のグラベルステージでトップタイムを刻んでくれたのがエルフィンでした。そのエルフィンの走りでみんなが安心できました。2位の結果は悔しい気持ちもあると思いますが、今回のみんなの表彰台はエルフィンが導いてくれたものです。本当にありがとう。
貴元は惜しかった! でも今日の4位も大きな経験になったと思う。貴元が成長し続けてくれている事がうれしいです。何度も言ってプレッシャーに感じてしまうと嫌ですが、ラリージャパンで貴元が走る姿を本当に楽しみにしています。日本戦まであと8ラウンド、毎戦しっかり経験を積んで日本の道に戻ってきて欲しい……。私をはじめ日本の“貴元ファン”は皆、心からそれを願っていると思います。
雪混じりのターマック、スノー、雨で濡れたターマック、そして今回のグラベル。あらゆる道を経験しながらGRヤリス・ラリー1はポイントランキングをリードして前半3分の1を終えることができました。1戦1戦を走り抜き、シーズン最後にこのクルマが一番強いクルマになれるよう、この先もチームメンバー心ひとつに走ってまいります。ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。
追伸 セブへ
今回は悔しい結果でした。次はWECル・マンで長い長いターマックのラウンドですね。チームは別々ですが、タイヤを大切にしながらお互い長い道のりを走り抜きましょう!
追伸 ヤリ-マティへ
我々も次はスーパー耐久富士24時間レースで長い長い道のりですね。ヤリ-マティとは何年も同じチームにいますが、ドライバーとして一緒に走るのは初めてですね。本当に楽しみです! 用意したクルマが慣れない右ハンドル車でごめんなさい。左手のシフト操作を練習しておいて! 一緒に水素エンジンを楽しみましょう!