4月23日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた2022年の全日本ロードレース選手権第2戦鈴鹿のJSB1000クラス レース1は中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が優勝した。
予選と決勝レース1が行われた土曜日。朝は薄陽が射していたものの、決勝レースが行われるころには、完全な曇り空になった。
好スタートを切ったのは亀井雄大（Honda Suzuka Racing Team）。ホールショットを奪う。背後につけたのは濱原颯道（Honda Dream RT SAKURAI HONDA）、渡辺一樹（YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN）、中須賀と続き、オープニングラップから4台でのトップ争いが開始される。
濱原が積極的に亀井をアタック。ラインが交差するなど、激しいバトルが展開される。
2周目、今度は渡辺がトップに浮上し、レースをリードし始める。トップ4台の背後では作本輝介（AstemoHondaDreamSIRacing）と岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2）が5位争いを展開しながらトップ集団に迫る。
4周目。渡辺が逃げ始めた。それを見たのはオープニングラップを4番手で終えた中須賀。ひとつずつ順位を上げるとアッという間に2番手浮上。渡辺の背後にピタリとつける。一方、5番手争いにけりをつけた岡本がトップ集団に合流。さらに作本、日浦大治朗（Honda Dream RT SAKURAI HONDA）も加わり首位集団が7台に膨れる。
渡辺の背後にピタリとつけたまま周回を重ねる中須賀。その後ろを周回ごとに順位を上げた岡本が追いかける。
9周目、渡辺がヘアピンでラインを外した間に中須賀がトップ浮上。渡辺は立ち位置を替えて中須賀の背後で周回を開始。中須賀はペースアップ。ついていけたのは渡辺のみ。一騎打ちに移行する。
残り2周、トップ2台は2分06秒台の争いに突入。必死に追いすがる渡辺。必死に引き離す中須賀。軍配は中須賀に挙がった。渡辺は悔しい2位。岡本が3位でフィニッシュし、開幕戦に次いで2戦連続でヤマハファクトリーチームがダブル表彰台獲得となった。
また、8耐トライアウトの結果は後日発表となるが、暫定では28位のOGURA CLUTCH ORC with RIDE IN、29位のHonda Soyukai Tochigi Racing A、35位のHonda blue helmets MSC、37位のHamamatsu Team TITAN、38位のADVANCE MC & FOC CLAYMORE EDGEが鈴鹿8耐の参戦権を得ることになる。
