4月23日、三重県・鈴鹿サーキットで開催されている鈴鹿2&4レースで、『JRPAアワード2021』の特別賞に選出された中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)に記念の楯が贈られた。
日本レース写真家協会(JRPA)は、2005年から毎年「その年いちばんのフォトジェニック」を選ぶ『JRPAアワード』を会員の投票により選んでいる。17回目となる2021年は、大賞に四輪スーパーGT GT300クラスのSUBARU BRZ R&D SPORT、特別賞に二輪全日本ロードレース選手権JSB1000の中須賀克行が選出された。
中須賀は、2005年から全日本ロードの最高峰JSB1000に参戦しているライダーだ。2021年は1台体制でYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦し、2レース制のもてぎ、鈴鹿で勝利。SUGOは濃霧でレース1が中止されたが、レース2は優勝し、7月のMFJ-GP鈴鹿でも連勝を重ねてチャンピオンを獲得した。その後も1レース制の岡山、2レース制のオートポリスでも負けなしで、2021年に開催された10レースすべて優勝を飾りシーズンを締め括った。
鈴鹿戦からはヤマハWGP参戦60周年カラーのYZF-R1を投入しており、前人未踏の記録をさらに更新する10度目の王者に輝いたレースではJSB1000で60勝目という偶然も起きていた。
そんな中須賀がJRPAアワードの特別賞を受賞したのは、勝率もさることながら、アグレッシブな走り、サービス精神満載のパフォーマンスでシャッターチャンスを提供したことが理由だった。
そして、今回の鈴鹿2&4レースではJRPAの小林稔会長ら中須賀に記念の楯が贈られた。
3度目の受賞という中須賀は「チャンピオンを獲っても頂けなかった年もありました。その年にみんなに印象に残る一年を過ごせたから頂けた賞だと思うので、しっかり活躍できたことが形になって嬉しいですね」とコメントした。
「誰もが頂ける賞ではないので、3回も選んで頂いたことで、長くやっている意味があるのかなと強く思っています。形になることでやってきたことの結果が報われるので、嬉しい賞です」
2022年も好調の中須賀は、開幕戦もてぎで2連勝を挙げ、勝利数は65勝で12連勝中。今回の鈴鹿2&4でもポールポジションを獲得。優勝候補となっており、注目が集まるライダーだ。