全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦は5月21日、大分県日田市のオートポリスで13周の決勝レースが行われ、スタートでの激しい攻防を制した木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、3位は野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)となった。
前日夜から降った雨の影響で、早朝こそ路面上に水が残るコンディションとなっていたこの日のオートポリス。しかし、スーパーフォーミュラ・ライツ第7戦の直前に行われたスーパーフォーミュラのフリー走行の間に路面は乾き、11時45分にスタートが予定されたライツの第7戦は、ドライコンディションで迎えた。
1周のフォーメーションラップの後、各車が一度グリッドについたものの、シグナルのシステムトラブルという珍しいケースでスタートが切られず、一度スタートはディレイに。1周減算の13周で争われた第7戦だが、スタート直後の1コーナーでは、ポールポジションの太田と2番手スタートの木村がサイド・バイ・サイドのバトルを展開。3〜4コーナーまで並走する白熱の戦いとなったが、これを制したのは木村で、2番手に太田が続いた。
一方、その後方でも3番手スタートの野中と、スタートを得意とする平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)をかわし、野中にも迫るが、サイド・バイ・サイドのバトルを制した野中が3番手を死守していった。
序盤から木村と太田は1秒ほどのギャップでレースを進めていったが、終盤ややタイヤが厳しくなった太田がわずかにペースダウン。これで木村がリードを広げ、13周のレースを走りきり、スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。ファステストラップも木村が獲得している。
2位は太田、3位は野中という結果に。平良は4位、5位に菅波、6位は小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)という結果となった。マスタークラスはスタートでDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が遅れたこともあり、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦オートポリス
決勝暫定結果
Pos. | No. | Driver | Car | Engine | Laps | Grid | Qualify |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 木村偉織 | HFDP WITH B-MAX RACING | スピースA41 | 13 | 2 | 1’36.647 |
2 | 2 | 太田格之進 | HFDP WITH TODA RACING | スピースA41 | 13 | 1 | 1’36.608 |
3 | 35 | 野中誠太 | PONOS Racing TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 13 | 3 | 1’36.879 |
4 | 38 | 平良響 | Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 13 | 5 | 1’36.955 |
5 | 50 | 菅波冬悟 | Byoubugaura B-MAX Racing 320 | スピースA41 | 13 | 4 | 1’36.894 |
6 | 37 | 小高一斗 | Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 13 | 6 | 1’37.153 |
7 | 63 | 平木玲次 | HELM MOTORSPORTS 320 | 東名TB14F3 2020 | 13 | 7 | 1’37.920 |
8 | 36 | 古谷悠河 | Deloitte. HTP TOM’S 320 | トムスTAZ31 | 13 | 11 | 1’37.230 |
9 | 10 | 川合孝汰 | Rn-sports 320 | スピースA41 | 13 | 12 | No Time |
10 | 62 | 平木湧也 | HELM MOTORSPORTS 320 | 東名TB14F3 2020 | 13 | 8 | 1’38.783 |
11 | 4 | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | スピースA41 | 13 | 9 | 1’39.154 |
12 | 30 | DRAGON | TEAM DRAGON B-MAX 320 | スピースA41 | 13 | 10 | 1’39.408 |
天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’38.359 4/13