岡山国際サーキットで開催されている2022スーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』。4月17日の午後に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也と山下健太が決勝を振り返り、次戦への展望を語った。
大嶋和也/第1スティント担当
「昨年の開幕戦で優勝してから、チームとして1年間戦ってきてかなり成長することができました。ですので、良い結果を残せるだろうと思ってサーキットに来たものの、まさかここまでうまくいくとは思っていなかったのでビックリしています。クルマも本当に調子が良かったですし、タイヤも最後までグリップが落ちることなく走ってくれたので、本当にチームのみなさんのおかげかなと思っています」
「僕のスティントに関しては、正直に言うと想定よりも路面温度が高くなってしまったので、選んだタイヤ的に『どうなるかな』と不安に思いながらスタートしました。ですが、20分間のウォームアップ走行が終わってからエンジニアと相談してセットアップを変更したことが、非常に良い方向に働いてくれました」
「僕のスティントではすごく良いバランスにクルマが仕上がったので、コーナーひとつも気を抜くことなく、コンマ1秒でもマージンを作り(山下)健太に渡そうと思いピット入口までプッシュを続け、僕としては非常に良いレースができたなと思います」
「次戦はウエイトを積むので予選は厳しい戦いになるかと思いますが、レース距離も長いので僕らにはチャンスが増えるかなと思います。今回のレースでも反省点がいくつかあるので、その部分を改善して2連勝できるように準備していきたいなと思います」
山下健太/第2スティント担当
「まずは本当に良いクルマを作って頂いたのでチームに感謝しています。前半スティントの大嶋選手が非常に速く、レース前に『10秒ちぎってきてくれたらうれしいです』と言っていたのですが、17秒もちぎってきてくれたので、これはもう勝つしかないなという感じでした」
「僕としては17秒差をもっと広げて勝ちたかったのですが、自分が思っているよりもペースが上がらず、GT300とのめぐり合わせも悪かったですし、目の前でStudie BMW M4がコースアウトして、フルコースイエロー(FCY)解除の際に前のクルマがハーフスピンをしてぶつかってしまったりして、いろいろと少し危ういシーンがありました」
「ペースも良くないので、レースの最後には100号車(STANLEY NSX-GT)にあそこまで迫られてしまったことは、優勝しましたがあまりうれしいものではありません。というところではありますが、何とか勝利することができ、シーズンとチャンピオンに向けて良い開幕戦だったと思うので、次戦も頑張りたいなと思います」
「次戦は450kmレースということで戦略がいくつかあると思うので、何が一番良い選択なのかをよく考えて分析し、富士スピードウェイでのレースは、昨年も40kgのウエイトを積んだ状態で2位に入っているので、目標は変わらず2連勝できるようにしたいと思います」