第1戦 岡山国際サーキット
GT300決勝レポート
後方から追い上げてトップ10に食い込むが、最後の追突でペナルティ受け15位
スタートドライバーは武藤英紀。クリーンなスタートを切り、1周目は23番手でストレートに戻ってきた。3周目には22番手にポジションを上げるが、ここからなかなか順位を上げるのが難しくなってきた。25周目あたりから、ルーティンのピットインをするチームが増えてきた。ルーティンのピットインを行うまでに武藤は14番手まで順位を上げ、30周目にピットイン。木村偉織に交代。
木村は21番手でコースに復帰。他車のピットインもあり、36周目には18番手までポジションを回復。木村は膠着状態が続き、なかなか順位変動がなかったが、45周目に15番手、46周目に14番手と少しずつ順位を上げて行く。木村は安定したタイムで前車を追っていく。前車の脱落もあり、55周目には13番手にポジションアップ。
61周目に前方で接触があり、63周目にFCYが導入される。順位はひとつ上り、12番手となる。64周目に解除され、リスタート。木村は66周目にベストラップを出して前車を追っていく。
67周目から数台のデッドヒートとなり、69周目にポイント圏内の9番手にポジションアップ。翌周にはさらにポジションを上げて8番手。しかし、71周目のヘアピンで木村は前車に追突してしまう。これによりFCYが導入される。
73周目に解除され、リスタート。車両はボンネットが破損しているものの、走行を継続。9番手にポジションを落としてしまう。そのままチェッカーとなり9位でチェッカーを受けたが、90秒のペナルティを受けてしまい、最終的には15位だった。しかし、見事な追い上げを見せてくれたので、次回のレースを期待したい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「23番手から15台抜きで素晴らしいレースを見せてくれましたが、最後の最後で接触してしまいました。若いところがでてしまいましたが、今後に期待できるレースを展開してくれたと思います。次回のレースで結果を出せるように、しっかり準備を進めて行きたいと思います」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「予選順位が悪くて、かなり後方からのスタートでしたが、岡山はコースレイアウト的にも狭くて抜きづらいなかで、オーバーテイクもコース上でありましたし、タイヤのデグラデーションが少なかったのが大きくて、安定して走ることができました。最後は追突してしまい、ペナルティを受けた結果、15位でしたが、9番手でチェッカーを受ける事ができたのは良かったです」
「セットアップ的にもバランスが良かったので挽回できたのだと思います。他のタイヤメーカーのパフォーマンスが上がってきていて、ピークグリップについては僕たちのアドバンテージがなくなってきているので、次はしっかり予選から上位で終えて、ポジション高い位置から表彰台、優勝狙えるように改善していきたいです」
武藤英紀選手のコメント
「スタートを担当して、スティントの終盤には3~4台パスすることができて、木村につなぐことができました。自分のスティントで言えることは、終盤のタイヤのパフォーマンスが他より落ちにくいので、一定のペースを維持することができたので順位を上げることができたと思います」
「木村のスティントを見ていると30周以降から周りがバラつきはじめ、相対的に木村のペースが安定して順位を挽回できたと思っています。最後の追突はもったいなかったと思いますが、スピードが足りていないのは明確なので、自分たちができることをやって、何とか結果につなげたいですね」
木村偉織選手のコメント
「セカンドスティントを担当しましたが、コールドタイヤのウォームアップがうまくいかず、数台に抜かれてしまいました。挽回するのに数周かかったのがもったいなかったと思います。もっとガツガツ行ければなというのが反省点です。その後は安定したペースで走れて、順位を上げることができました」
「最後の渋滞のなかで大きく順位を上げるチャンスがありましたが、追突してしまいました。完走はできましたが、ポイントを獲れる状況のなかでこういったミスはあってはならないとわかっていたのですが、深く反省して次の富士で挽回して優勝したいです」