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デビューは2028年!? 遂につかんだ衝撃の実像!! 次期GT-R 本格始動!!!

 ベストカーに突如入ってきた超超ビッグニュース! 日産がBEVで次期GT-Rの開発を進めているというのだ! 果たしてどんなクルマになるのか? 独占、初出しスクープをお届け!

※本稿は2022年4月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/NISSAN、Porsche ほか
初出:『ベストカー』2022年5月26日号

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■全固体電池搭載のモンスターBEVを米国主導で開発中 「世界最強AWD」を目指す!

 ベストカースクープ班は日産GT-Rの未来についての重要な情報を入手した! 次期GT-Rは電気自動車(BEV)で開発中。しかも、その開発はアメリカ主導で行われているというものだ。

 順を追って説明しよう。ベストカーでは、GT-Rは現行型のスキンチェンジを行い、継続生産されることを報じてきた。現行型は今年秋に販売を終了し、数カ月置いて、来年春に実質マイナーチェンジの新型が登場するというものだ。

 48Vのマイルドハイブリッドを新採用するという説もあったが、最新情報ではパワーアップする可能性はあるものの、エンジンはそのまま継続されるということだ。

 GT-Rは現行型をもって生産終了という可能性もあっただけに、ファンにとっても嬉しい情報に違いないが、今回、信頼できる筋から入手したのはさらにその次、本当の意味での「次期モデル」の情報である。

 GT-RはBEVで生まれ変わる。

 日産は2028年度までに全固体電池の実用化を目標として掲げており、2024年度までにその生産パイロットラインを横浜工場内に設置すると発表している。この全固体電池がGT-Rの新たなパワーユニットとなる。

 日産が自社で作る全固体電池はNASAや日本、アメリカの大学と合同で研究しており、従来比で約2倍の高いエネルギー密度、高速充放電性能による大幅な充電時間の短縮が可能になるほか、軽量で高温にも強いという特徴がある。

 実用性に劣るBEVのゲームチェンジャーになれる駆動用バッテリーとして期待されており、GT-Rのブランドにふさわしい新時代のパワーユニット。バッテリー出力は1000kW級(従来のリチウムイオンバッテリーは300kW級)とされ、超高出力モーターに対応できる。

これからBEVの時代になってもGT-Rは生き続けることが判明! 1960年代から続く伝統を一度リセットし、新たなパワーユニットで次の歴史を作り出していく。

■日産ではポルシェタイカンの研究を進めている

 最新の全固体電池を使うことになる次期GT-Rだが、開発陣は今、競合車としてポルシェタイカンの研究を続けているという。

 タイカンの最強モデルである「ターボS」は、総容量93.4kWhのLG(韓国)製リチウムイオンバッテリーを備え、通常625ps、オーバーブースト時761psを発生。

 0~100km/h加速2.8秒、最高速260km/h、航続距離484km(WLTPモード)を誇るハイパーBEVで、従来の2倍に相当する800Vの高電圧システムで充電時間を短縮しているのも特徴。

 超急速充電器を使えば5分で100km走行分の充電ができるという。

 もちろん、全固体電池がそれ以上の性能を得られることは確実で、バッテリーに関しては自信を持って開発を進める以外にないが、注目しているのは総合的な走りのポテンシャル。

 タイカンを通じて、BEVのスーパースポーツには想像以上の可能性があることを実感しているのだという。

 タイカンがスペシャルなBEVスポーツとして成立しているのは、BEVならではの低重心を生かしたシャシー性能の高さで、このあたりはポルシェが持つスポーツカー作りのノウハウがあればこそ。

 アクティブサスペンション、ダイナミックシャシーコントロールシステム、リアアクスルステアリング(4輪操舵)などの走行性能に直接関わる部分はもちろん、ドライバーの気持ちを高揚させるエレクトリックスポーツサウンドなどの仕掛けも充実。

 BEVではめずらしい2速トランスミッションも最高速を伸ばす実質的な効果とともに、スポーツドライブの高揚感を向上させるという面でも効果を発揮している。

 つまり、911に代表されるスポーツカーとしての根源的な高性能や楽しみとは別に、BEVならではの魅力を追求し、成功しているということ。日産はBEV開発の長い歴史があり、ノウハウも培ってきているが、GT-Rとなればまた違う次元の開発力が必要。

 BEVになっても、やはりGT-Rのライバルはポルシェなのだ。

■フォーミュラEの技術をフィードバック、「BEVで最速」ではなく「すべての市販車のなかで最速」を目指す

 4月12日、日産はフォーミュラEレースチームのe.damsを買収すると発表。

 フォーミュラEに初参戦した2018年以降パートナーを組み続けているチームで、レース活動を強化するとともに、その技術を市販車にフィードバックするという目的も、もちろんある。

 フォーミュラEはバッテリー容量、最高出力などが決められており「限られたエネルギーで最も速いクルマが勝つレース」で、シャシー性能や制御システムが重要。それだけに市販BEVスポーツに有用な技術を蓄積でき、当然、次期GT-RにもフォーミュラEの技術が生かされることになる。

 次期GT-Rの開発で重要視されているのがニュルブルクリンクでのラップタイムだ。現行GT-Rがニュルのタイムでポルシェ911ターボを大きく超えて一気にブランド力を上げたように、次期モデルも市販車最速が必達目標となる。

「BEVで最速」ではなく「すべての市販車のなかで最速」を目指している。

 現在の市販BEVニュル最速はテスラモデル3プレイドの7分30秒909で、タイカンターボは7分42秒34。総合トップはガソリンターボのポルシェ911GT2RSで6分38秒835であり、重量が嵩むBEVの厳しさを感じざるを得ないが、軽く作れる全固体電池を使うことで一気にタイムを短縮できる可能性は高い。

「エンジン車も含めた市販車ニュル最速」が、次期GT-Rの登場にインパクトを与えることは言うまでもない。

 次期GT-Rの登場は全固体電池が完成する2028年頃が有力。

 パッケージングの自由度が高いBEVの特徴を生かし、後席も実用的に使える4ドアクーペデザインを採用する可能性が高い。

 GT-Rの新たな歴史を作るプロジェクトは、もう動き出している!

■次期型デビューの前にR35ベースのニューモデル登場

 現行型で生産終了するという噂もあったR35GT-Rだが、ベースは変えずに新モデルを販売することが決定。来年春頃の発売が予想されている。

 新型Zと同じ手法で、プラットフォームは変えずに内外装を一新。ZはエンジンもV6、3Lツインターボに変わるが、GT-Rの場合は現行のVR38DETTを継続採用する。ただし、細かな改良によりパワーアップされ、ベースグレードで600psを発生するとの情報だ。

 新型Zがそうであったように、新型GT-Rもエクステリアのイメージはアップデートしてくる。ライト周りやバンパーなどを一新し、最新スポーツにふさわしいシャープな造形とする。純エンジン最後のGT-Rとして話題と人気を呼びそうだ。

現行型をベースに内外装を変更するモデルチェンジで来年春に登場

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