第1戦 岡山国際サーキット
GT300予選レポート
ドライバーをふたりとも一新、早期に新体制に慣れて上位陣に食い込みたい
今年はドライバーを一新し、2011年にARTAの500クラスで起用していた武藤英紀をエースドライバーに迎え、新人の木村偉織との組み合わせで戦って行く。木村は昨年のFIA-F4で好成績を残し、今年はスーパーGTデビューイヤーとなる。
車両については、今年#55 ARTA NSX GT3はリヤ周りのボディワークにわずかな変更があり、アップデートした車両でテストを重ねてきた。パフォーマンスは向上しているようだ。
午前のセッションでのタイムは昨年と比較すると良いタイムだが、全体で見ると満足が行くものではなかった。チームは予選に向けてクルマのアジャストを行って準備を進めた。
今年最初のアタッカーは武藤英紀。Q1はAグループ、Bグループに分けられ、#55 ARTA NSX GT3はAグループでの出走だ。武藤はタイヤにしっかり熱を入れるために、ウォームアップを入念に行いアタックへ入っていった。
ほぼノーミスで2周のアタックを終えた武藤だったが、10番手でQ1突破はならなかった。しかしながら、決勝へ向けたセットは非常に良いので、明日は大きくポジションを上げて行きたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「我々の300クラスのドライバーをふたりとも新しくするのは初めてなので、色々なことに慣れるまでの時間は必要だと思っていました。Q1突破できなかったことは残念ですが、タイムが出なかった原因は究明して、決勝に向けた準備をしていきます」
岡島慎太郎エンジニアのコメント
「今日は走り出しからなかなか良いタイムが出なかったのですが、専有走行で木村が乗った時はセクター1が速くて手応えもありましたし、ユーズドでのパフォーマンスは高かったのに、Q1を突破できなかったのは残念でした。しかし、ユーズドタイヤのパフォーマンスは他と比べても悪くなさそうなので、ポイント圏内フィニッシュを目指して頑張りたいと思います」
武藤英紀選手のコメント
「さすがにQ1は突破できるだろうと思っていたので、ショックは大きいです。とはいえ、もうちょっとドライビングで引き出せる部分もあったかも知れませんし、セットアップでも改善できる部分もあったかも知れないので、チームとミーティングして、しっかり見直したいと思います。偉織につなげなかったのは申し訳ないと思っていますが、クルマが決勝に合っちゃっている部分もあると思うので、決勝で前に行けるようにしっかり準備していきたいですね」
木村偉織選手のコメント
「初めてのGTのレースウイークでしたが、今まで経験していたレースは木曜日から走行があって、身体を徐々に慣らして行って、クルマのフィーリングも掴んで土曜日に予選という流れでしたが、午前の公式走行でセットをハイペースで決めていくレースウイークは初めてで、自分の準備が足りてなかったというのは感じています。ドライビングについてもスーパーフォーミュラ・ライツからGT3に合わせていく気持ちの入れ方が甘かったというのが公式練習での反省点です」
「専有走行で予選シミュレーションさせてもらったときは今までで最も良い走りができたと思っていたので予選を走れなかったのは残念でしたが、武藤さんは予選でクルマのポテンシャルを最大限引き出していたと思いますし、素晴らしい走りをしていたと思いますので、僕たちに何が足りなかったのか究明して明日の決勝で追い上げていきたいです」