5月14日、2022年MotoGP第7戦フランスGPの併催として行われた、電動バイクによるチャンピオンシップ、FIM Enel MotoE World Cup(MotoE)の第2戦フランス大会の決勝レース1がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、大久保光(Avant Ajo MotoE)が3位表彰台を獲得した。
スペイン・ヘレスに続き第2戦となる2022年のMotoE。この選手権に参戦して2年目となる大久保は予選でバイクに小さな変更を行ったため速く周回できるようになり6番手グリッドを獲得した。
決勝レース1では、好スタートを決めて6番手から一気に3番手まで浮上。その後はプッシュしたため後続との差が開いたが、マティア・カサディ(Pons Racing 40)、ケビン・ザンノーニ(Ongetta SIC58 Squadracorse)のトップ2台に逃げられる展開となった。
中盤には、ドミニク・エガーター(Dynavolt Intact GP MotoE)に抜かれて4番手にポジションダウン。しかし、諦めずにペースを維持して走行を続けた。
そして、ファイナルラップにザンノーニが最終コーナーの前で転倒を喫したことで大久保がひとつ順位を上げて3位に入った。そのため、大久保にとってMotoE初の表彰台を獲得。また、日本人としても初の表彰台となった。
15日、日曜日には第2レースが同じく8周開催される。大久保がル・マンで連続表彰台を獲得することに期待したい。
■大久保光(Avant Ajo MotoE)
「このシリーズで初めての表彰台を獲得できてとてもうれしいです。今回の目標はトップ3に入ることだったので、それを達成できてとても満足しています。今日のレースは簡単ではなかったですが、それでもライバルたちと戦ってこの結果を得るために100%の力を出し切りました」
「スタートはうまくいって、序盤からハードにプッシュしていきましたがが、先頭集団のライダーは僕より速かったです。その後、ライバルに抜かれましたが、最後は彼が転倒してしまい、初の表彰台を獲得することができました」
「この成績とポイントはチャンピオンシップにとって重要なものです。明日の第2戦の第2レースで、また上位を狙います」