第一回 21世紀日本における中国SFの翻訳状況 大恵 和実 ■はじめに これまで日本では、中国現代文学といえば、莫言・閻連科・余華・残雪のように、中国社会のタブーや性愛に果敢に挑み、グロテスクにして絢爛なマジックリアリズム要素の濃い作品が多く紹介されてきた。その一方、20世紀末には金庸をはじめとする武侠小説…
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