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 5月14日、MotoGP第7戦フランスGPの予選がル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手だった。

 フリー走行3回目は気温16度、路面温度17度のドライコンディションで行われた。まずファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムを記録し、初日は総合16番手で終えた中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が3番手につける。中上はその後、トップタイムに相当するタイムを記録するが、トラックリミットを超えたためにタイムは取り消しとなった。

 残り時間13分を切るころ、次第に順位の変動が激しくなっていく。ポジションを落としたクアルタラロは残り10分で再び1番手のタイムをマーク。トップに浮上した。セッション終盤に入ってQ2へのダイレクト進出をかけたタイムアタックがさらに激しくなると、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分30秒568を記録してトップに立った。

 しかし、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が最後のアタックでバニャイアのタイムを0.031秒更新。1分30秒537を記録してトップでこのセッションを終えた。2番手はバニャイア、3番手にはクアルタラロがつけている。4番手はマルク・マルケス、5番手はジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)だった。

 6番手はこのセッションで一時トップにも立ったアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は最後のアタックで7番手タイムを記録し、Q2進出を決めた。一方、KTM勢は全ライダーが11番手以下となり、Q2へのダイレクト進出を逃している。

 このセッションでは、トップのザルコから9番手のポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)までが初日のフリー走行2回目でエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)によって記録された新オールタイムラップ・レコードを更新している。なお、バスティアニーニはセッション後半にマシントラブルが発生し、自己ベストの更新はならず、フリー走行2回目のタイムによって総合10番手だった。

 フリー走行4回目はクアルタラロがトップ、2番手はリンス、3番手はバニャイアで、4番手には転倒を喫したアレイシ・エスパルガロ、中上は5番手に続いた。このセッションではアレイシ・エスパルガロのほか、ミラー、マルク・マルケスが転倒している。

■予選:バニャイアが2戦連続ポール獲得

 予選は気温26度、路面温度35度でスタート。ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)やジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)などがQ1から予選に臨んだ。

 前半のアタックではマルティンがトップに立ち、2番手にミルがつける。残り時間3分にミルがマルティンのタイムを上回ってトップに浮上するも、マルティンが再びミルのタイムを更新。マルティンがトップ、ミルが2番手でQ2進出を決めた。

 Q1にはKTM勢の4人のライダーが挑んだが、Q2進出はできず、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の7番手、17番グリッドが最上位だった。

 続いて始まったQ2では、まずバニャイアがトップに立ち、その後、クアルタラロがバニャイアのタイムを0.011秒上回る1番手タイムを記録する。クアルタラロがトップ、バニャイアが2番手で後半のアタックの時間帯に入った。

 残り時間2分を切って、バニャイアがフリー走行3回目でザルコによって記録されたオールタイムラップ・レコードを更新する1分30秒450を叩き出し、トップに浮上する。クアルタラロも最後のアタックで自己ベストを更新するペースを刻んでいたが、セクター4で遅れ、タイムの更新はならなかった。

 この結果、バニャイアが2戦連続でポールポジションを獲得。バニャイア同様にザルコのオールタイムラップ・レコードを上回るタイムを記録したミラーは2番手で、ドゥカティ・レノボ・チームが予選でワン・ツーを獲得した。3番手はラストアタックでタイムを詰めたアレイシ・エスパルガロ。クアルタラロは4番手。5番手にはバスティアニーニがつけている。

 マルク・マルケスは10番手、中上は12番手で4列目から決勝レースを迎える。