5月13日、MotoGP第7戦フランスGPのフリー走行1回目、2回目がル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、MotoGPクラスはエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が総合トップで初日を終えた。左ひざを痛めている中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合16番手だった。
フリー走行1回目は気温13度、路面温度14度のドライコンディションで行われた。序盤はジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップに立つ。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)やアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)などが一時、ミラーを上回るタイムを記録するも、その度にミラーが自己ベストを更新し、トップを維持していた。
しかし残り時間5分、クアルタラロが1分31秒912を記録してトップに浮上。残り1分を切って、リンス、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)が自己ベストを更新し、ポル・エスパルガロが1分31秒771を記録してトップに立った。
ポル・エスパルガロはそのままトップでフリー走行1回目を終えた。2番手はリンス、3番手にはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続いている。クアルタラロは4番手、5番手はアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、6番手はジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)だった。
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は前戦スペインGP後にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた公式テストで転倒し、左ひざを痛めた。LCRホンダ・イデミツのリリースによれば回復中の状態とのことである。その中上は11番手。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は13番手だった。
■FP2:バスティアニーニがレコード更新タイムでトップ
フリー走行2回目は気温21度、路面温度33度でスタート。開始8分すぎ、ミルが7コーナーで激しい転倒を喫する。ミルはピットに戻ったのち、走行を再開した。その後、バニャイアがトップに立ち、クアルタラロが2番手、アレイシ・エスパルガロが3番手に続く。
残り3分、アレイシ・エスパルガロがトップタイムを記録する。しかしそのタイムをエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が上回った。バスティアニーニはオールタイムラップ・レコードを更新する1分31秒148を叩き出している。
バスティアニーニはトップタイムを記録した直後に転倒を喫したが、初日を制した。この日は転倒が多く、フリー走行2回目ではミルやバスティアニーニのほかミラーなど数名がクラッシュしている。
2番手はアレイシ・エスパルガロ、3番手にはリンスが入った。4番手はザルコ、5番手はバニャイア、クアルタラロは6番手につけている。マルク・マルケスは14番手で総合15番手、中上は22番手で総合16番手だった。このセッションではホンダが10番手以下に沈んでおり、ポル・エスパルガロの13番手が最上位で終えている。