中須賀克行がトップ。岡本裕生も続きヤマハファクトリー1-2／全日本ロード SUGO公開テスト2日目

　全日本ロードレース選手権第4戦SUGO（6月4日・5日）に向けた公開テスト2日目が5月11日（水）に行われた。曇りで気温も上がらない予報だったが、時間が経つにつれて青空が広がり、路面温度も41度まで上昇した。

　JSB1000クラスは、初日に転倒を喫した渡辺一樹（YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN）は骨折などは、なかったものの強打した腰に痛みがあるためテスト2日目をキャンセルした。

　テスト2日目も最速タイムをマークしたのは、やはり中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）だった。1本目にベストタイムとなる1分26秒032をマーク。2本目はロングランをこなし万全の仕上がりとなった。

「1本目は初日にいい感触だったサスペンションでニュータイヤを履いてアタックしてみたところ、狙い通りのタイムが出ましたし、2本目はレースラップをして、アベレージも確認できたので、充実した2日間のテストになりました。岡本くんもリズムを上げてきていますし、初日もいいましたが、チームとして底上げができているので、SUGOでも、いいレースができるでしょう」と中須賀。

　2本目のトップタイムを記録したのが岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）だった。1発のアタックラップだったが、1分26秒285までタイムを縮めた。3番手に、この日から走り始めとなった亀井雄大（Honda Suzuka Racing Team）が1分27秒224、4番手に濱原颯道（Honda Dream RT SAKURAI HONDA）が1分27秒350、5番手に作本輝介（AstemoHondaDreamSIRacing）が1分27秒647、6番手に榎戸育寛（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）が1分27秒799と続いた。

　ST1000クラスは、開幕戦でトップ争いを繰り広げたふたりが激突。1回目は、高橋裕紀が（JAPAN POST Honda Dream TP）が1分28秒369でトップ、2回目は渡辺一馬（AstemoHondaDreamSIRacing）が1分28秒394でトップと、このふたりがアベレージでも抜きん出ている。この日のトップタイムは高橋だが、渡辺は初日に1分28秒287を記録している。

「1回目は、順調でしたが、2回目に試したセットは、よくない方向にいってしまいました。それも含めてのテストですから、ダメなことが分かったことも、いい収穫になったと思います。あとは、レースウイークでどうアジャストできるかですね」と高橋。

　一方、渡辺は「初日にロングランまでできたので、2日目は、いろいろ試してみましたが、一長一短で、あらためて一筋縄ではいかないと思い知らされました。ただ、調子は、すごくいいので、おもしろいレースができるでしょう」と自信のコメントだった。

　3番手には岩戸亮介（Kawasaki Plaza Racing Team）が1分28秒582まで縮めてきた。4番手に南本宗一郎（AKENO SPEED・YAMAHA）が1分28秒698、5番手に豊島怜（DOG FIGHT RACING YAMAHA）が1分28秒793、6番手に國峰啄磨（TOHO Racing）が1分28秒849と続いた。

　第4戦SUGOにスポット参戦する伊藤和輝（JAPAN POST Honda Dream TP）と埜口遥希（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）も走行し、伊藤が1分28秒886で7番手、埜口が1分30秒046で12番手だった。

　ST600クラスは、荒川晃大（MOTOBUM HONDA）が連日のトップタイム。1分30秒144までタイムを縮めている。

「2日目も、アベレージを上げるために、いろいろトライしました。2回目にはレースラップをこなし、いい部分もありましたが、反省する点もあったので、レース本番は、改善して臨みたいですね」と、こちらも自信のコメント。

　2番手には、SUGOがホームコースの横山尚太（GarageL8 Racing Team.YAMAHA）が1分30秒301、3番手に松岡玲（ITO RACING BORG YAMAHA）が1分30秒424、4番手に芳賀涼大（NITRORACING41yamaha）が1分30秒579、5番手に中山耀介（ITORACING SHOTA BORG YAMAHA）、6番手に小山知良（JAPAN POST Honda Dream TP）が1分30秒708、7番手に長尾健吾（TBB TEAMKENKEN YTch L8）が1分30秒807、8番手に開幕戦のウイナー羽田太河（TN45withMotoUPRacing）が1分30秒916で続いている。

　この日が走り始めとなったJ-GP3クラスの1本目は転倒者が多く、赤旗が2度出てしまっていたが、そんなアクシデントを横目に、ディフェンディングチャンピオンの尾野弘樹（P .MU 7C GALESPEED）が着実にタイムを縮め、2本目には1分34秒953をマーク。2番手につけた木内尚汰（Team Plusone）を1秒177も引き離す圧倒的なタイムだった。

「いろいろ試しながらでしたが、開幕戦のときに比べれば順調に来ています。自己ベストも更新できましたし、2日目はアベレージを上げる作業を進めていきます」と尾野。

　2番手の木内は1分36秒130、3番手の上原大輝（Team Plusone）は1分36秒176、4番手の高杉奈緒子（TEAM NAOKO KTM）は1分36秒449、5番手の上江洲葵要（41Planning With PENSKE）は1分36秒784と1分36秒台で続いた。

　全日本ロードレース選手権 SUGO公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロード SUGO公開テスト2日目 JSB1000 特別スポーツ走行 1回目 タイム結果

■全日本ロード SUGO公開テスト2日目 JSB1000 特別スポーツ走行 2回目 タイム結果

■全日本ロード SUGO公開テスト2日目 ST1000 特別スポーツ走行 1回目 タイム結果

■全日本ロード SUGO公開テスト2日目 ST1000 特別スポーツ走行 2回目 タイム結果