JRC全日本ラリー選手権に参戦しているスバルは、4月30日から5月1日にかけて愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催されたJRC全日本ラリー選手権第3戦『久万高原ラリー』のダイジェスト動画を、YouTubeの公式チャンネル“SUBARU On-Tube”で公開した。
晴天に恵まれた久万高原ラリーの週末、競技初日のレグ1は多少の水たまりや湿った路面が見られるものの、そのほとんどがドライコンディションとなった。
今シーズン、いまだ表彰台を獲得できていないスバル勢は、開幕3戦目となる今戦も鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)と、新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)が最高峰クラスのJN1に出場。競技初日はSS1でステージ3番手タイムを記録した新井を鎌田がSS2で交わし、その後は両者ともにコンスタントにタイムを刻み鎌田が総合3番手、1.5秒差の総合4番手に新井が続く結果に。
全長21.66kmのロングステージ2本で争われた最終日は、この日のオープニングステージとなったのSS7で鎌田車に駆動系トラブルが発生する。これにより鎌田がリタイアとなったため、新井が3番手に浮上した。表彰台圏内に入った新井は最終SS8で3番手タイムを記録し総合順位をキープしてみせ、スバルWRX STIにとって今シーズン初めてとなる表彰台をもたらした。
「これまでとはセッティングを変え、走りやすくなりました」と語るのは、今季初の表彰台を獲得した新井。
「クルマはこれまでと比べても良くなりました。ドライバーが頑張るだけじゃなく、セッティングを少し考えて挑んだのが良かったのだと思います(笑)。次戦のラリー丹後も頑張ります」
SS7で無念のリタイアとなった鎌田は、「突然駆動がかからなくなって、ストップしてしまいました。それまでは、昨日変更を加えたポイントが効果を発揮して、途中経過のタイムも非常に良かっただけに、残念です」とコメント。
「クルマは駆動系以外にダメージはありませんし、次戦のラリー丹後は得意なラリーなので、気持ちを切り替えてしっかり頑張りたいと思います」と続けた。
スバル勢が挑む全日本ラリーの次戦第4戦丹後は5月20~22日、京都府京丹後市を拠点に開催される。