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近年ではもっともカスタムされたポルシェ911?内外装にカスタムカラーのグリーンを採用した911スピードスター。「万人受けしないかもしれないが、私にとっては完璧だ」

| エアコン吹き出し口のルーバーまでにレザーを貼り込んだポルシェ911を見ることはなかなかない |

ここまで「自分仕様」にカスタムしたポルシェ911を運転するのはさぞ楽しいに違いない

さて、ポルシェは顧客のいかなる要望にも応えてカスタムを行う「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」なる部門を持っており、今回はその部門が手掛けたポルシェ911スピードスターが紹介されています。

このポルシェ911スピードスターのボディカラーは「ブリュースターグリーン」だと紹介されていますが、このカラーは通常のラインアップそしてオプションでは選択することができず、よって顧客指定のカラーを調合する「ペイント・トゥ・サンプル」プログラムを使用した車両。

なお、このペイント・トゥ・サンプルでは事実上無限のカラーを再現できますが、「一般的な」カラーだと160万円~320万円くらい、しかしカメレオンカラーのような特殊ペイントになると1000万円くらいのコストを要するというケースもあるようです。

【動画】カスタムペイントのポルシェ911はこうやって作られる!製造に関わるのは1台あたり1,500人、要するのは2日間!その工程を4分のタイムラプスで見てみよう
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ポルシェにとってグリーンは特別

ちなみにポルシェにとってグリーンは特別な色でもあり、というのもポルシェ創業者一族が好んで選んできた色だから。

ヴォルフガング・ポルシェ博士も自身のコレクションの中では「グリーンの993」をお気に入りとして挙げ・・・。

フェリー・ポルシェ(ポルシェ創業者、フェルディナント・ポルシェの息子)が乗っていたのもオークグリーンメタリックのポルシェ911。

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そしてポルシェは「100万台目のポルシェ911」を特別にグリーン(アイリッシュグリーン)にて製作しており、いかにポルシェがグリーンを特別視しているかがわかります。

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「グリーンのポルシェを手に入れなければならない」

このオーナーがグリーンを選んだのは上述のヴォルフガング・ポルシェ博士の乗っている993型の911を見たことが理由だといい、博士自身が運転してポルシェ博物館からオーストリアへと向かう993ターボSを見た瞬間、「グリーンのポルシェ911を手に入れねばならない」と感じたのだそう。※ヴォルフガング・ポルシェ博士は「自分は助手席には向いていない人間だ」と語り、自身でステアリングホイールを握ることを好む

かくしてそのオーナーはポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥアと相談しつつブリュースターグリーンを選んでいますが、「メタリックカラーはあまり好きではなく、ブリュースターグリーンはとても控えめなので、すぐに気に入りました。くつかの特定の環境では黒に見えますが、明るい光の中で見たとき、美しいグリーンに見えるのです」とコメントしています。

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なお、このオーナーはブリュースターグリーンを非常に気に入り、その後には911GT3ツーリング、911ターボSも同じカラーにてオーダーすることに(911ターボSは現在製造中)。

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そしてほかのポルシェ911もやはり同じグリーン。

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背景の建物までもがグリーン。

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こちらはエクスクルーシブ・マヌファクトゥアからのギフトのようですが、それを置いてあるソファまでもがグリーン。

このオーナーは「もともとグリーンが好きだった」のか、それともこのブリュースターグリーンのポルシェ911スピードスターがきっかけとなりグリーンが好きになったのかは不明ではあるものの、もし後者であったとしてもぼくは驚かないだろう、と考えています。

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参考までに、ちょっと前には「グリーンに取り憑かれ」、腕時計やガレージの装飾までグリーンにしてしまったフェラーリF40のオーナーも報じられており、グリーンというのはそれだけ魅力のあるカラーなのでしょうね。

ちなみにぼくはこういった深いグリーンには強い興味を持っており、ミニJCWにおいても「レベルグリーン」の個体を探したものの、どこのディーラーにも在庫がなく、そこで現在のチリレッドを選んだという経緯も(ただし、どこかのタイミングで、こういったグリーンのクルマを買おうと思う)。

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ブリュースターグリーンのポルシェ911スピードスターはこんなクルマ

そこでこの「ブリュースターグリーンのポルシェ911スピードスター」を見てみたいと思いますが、オーナーの言うように、見ようによっては「ブラック」にも。

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ただし角度を買えるとグリーンということがわかり・・・。

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近くで見ると明らかにグリーン。

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センターロックホイールまでもがブリュースターグリーンにペイントされています。

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このポルシェ911スピードスターはインテリアまでもがグリーン

そして特筆すべきは「インテリアまでもがグリーン」ということ。

こういった「深いグリーン」のボディカラーを持つクルマの多くは、その内装にタンレザーが組み合わせられるものですが(トヨタ86ブリティッシュグリーン・リミテッドもそうだった)、このポルシェ911スピードスターの場合は内装までもがグリーンとなっています。

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ちなみにステッチのカラー、刺繍糸のカラーにはブラックが選ばれており、このオーナーの「控えめ」な嗜好が感じられますね。

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このレザーのカラーは「ノトグリーン」というそうですが(これも標準オプションにはないカラーなので、特別オプションということになる)、インテリアのいくつかのパーツにはボディカラーのブリュースターグリーンが用いられています。

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そしてこちらはエアコン吹き出し口他のパーツ。

吹き出し口周辺だけではなく、吹き出し口内のルーバーにまでレザーが貼られていることがわかり、相当なコストが掛けられているもよう。

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そのほかはステアリングホイール、サンバイザー、サイドシル、フロアマットのエッジ、エアコンパネル、ステアリングコラム、ヒューズボックスカバーといったところまでがグリーンレザーで覆われます。

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ちなみにドアを開かないとわからない、ダッシュボードの「両サイド」までもがステッチ入りのグリーンレザー(キーケースもレザー)。

内装のカスタムだけで数百万円は軽くかかっていそうですね。

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このポルシェ911スピードスターのオーナーは「私の夢を実現することができ、大変光栄に思います。走行距離やレザーの磨耗具合からわかるように、このクルマを運転するのがとても楽しいんです。このカラーリングの決定を行う過程はとてもユニークでパーソナルなものだったので、このクルマを手放すことはできません。このカラーコンビネーションは万人受けはしないかもしれませんが、私にとっては完璧な組み合わせなのです」とコメントしています。

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