最終プラクティスはトヨタ7号車が首位【タイム結果】2022年WEC第3戦ル・マン24時間 FP4

　6月9日、WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースのフリープラクティス4のセッションがフランスのサルト・サーキットで行われ、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド（マイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ・マリア・ロペス）がトップタイムを記録。ル・マンウイーク走行2日目のセッションを終えた。

　この日午後からFP3、ハイパーポールと行われてきたWECの走行は、22時から2時間のFP4が最終セッションとなる。

　セッションは『ハイパーポール』の後、まだ太陽の明るさが空に残るなか、気温20度／路面温度26度というドライコンディションで開始。各車は決勝向けのロングランとセットアップ作業を行っていった。

　セッション開始直後、トヨタの2台は7号車がロペス、8号車がセバスチャン・ブエミのドライブにより、3分28秒台をマーク。その後も連続周回を重ねていく。

　徐々に夜の闇が訪れるなか、セッション折り返しを前にフォードシケインでLMP2クラスのDKRエンジニアリング3号車オレカ07・ギブソンのアレクサンダー・クニューと、JOTA38号車オレカのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが接触しスピン。ダ・コスタはそのまま走行を続け、バリアへも軽くタッチした3号車は自走してピットへと戻っている。

　1時間が経過した直後、グラフ・レーシングの39号車オレカをドライブするデイビッド・ドゥルーがミュルサンヌを直進し、バリアにノーズから軽く接触した状態で停止、スローゾーンが導入される。

　その後のセッションは、比較的順調に進行した。マシンがコース上に出ている陣営では、メカニックがピット内で仮眠を取る様子も見られた。

　セッション終了まで残り8分というところで、ホームストレート上にLMGTEアマクラスのポールシッター、AFコルセ61号車フェラーリ488 GTE Evoがストップ。これでスローゾーンが導入され、61号車は牽引により撤去された。

　残り4分を切ってスローゾーンは解除となり、その後セッションはチェッカーを迎えた。チェッカー提示後、ARCブラティスラバ44号車オレカのトリスタン・ボーティエがデイトナ・シケインでスピンを喫している。

　セッショントップはトヨタ7号車。8号車が続き、3番手にはチェッカー間際の最終アタックでピポ・デラーニがベストタイムを更新したグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMHが入った。

　LMP2クラスでは、ユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車が首位、LMGTEプロクラスではコルベット・レーシングの63号車シボレー・コルベットC8.Rがセッション最速となった。

　LMGTEアマクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSR-19がベストタイムをマーク。木村武史のケッセル・レーシング57号車フェラーリは、クラス5番手タイムで最後のプラクティスを終えている。

　なお、Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRを含めた5台が、このセッションでの計測を行っていない。

　これでプラクティスセッションはすべて終了。10日（金）は走行はなく、各陣営は決勝に向けた車両のメンテナンスに集中することになる。また、現地時間午前にACOフランス西部自動車クラブの定例記者会見が行われるほか、夕方にはル・マン市内でのドライバーズパレードが行われる予定となっている。

　決勝日は11日（土）、現地時間10時30分（日本時間17時30分）から15分間という短いウォームアップ走行が行われたあと、16時（日本時間23時）に24時間にわたる決勝レースがスタートする。

■2022年WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レース　フリープラクティス4回目結果

※リザルトは編集部集計