平川亮組トヨタ8号車が首位発進／【タイム結果】2022年WEC第3戦ル・マン24時間 FP1

　6月8日、WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースのフリープラクティス1回目（FP1）がフランス、サルト・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド（セバスチャン・ブエミ／平川亮／ブレンドン・ハートレー組）がトップタイムをマークした。

　トヨタにとってハイパーカークラスでライバルとなる、グリッケンハウス・レーシング709号車と姉妹車708号車グリッケンハウス007 LMHが総合2、3番手で続き、小林可夢偉組8号車トヨタGR010ハイブリッドは、LMP2クラストップで総合4番手に食い込んだユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車オレカ07・ギブソンに次ぐ総合5番手となっている。

　穏やかな晴天のなか気温18.6度／路面温度28.8度、ドライコンディションで迎えたレースウイーク最初の走行セッション。3時間の枠がとられたこのFP1は定刻14時にスタートした。

　ファステストラップを記録したハートレーは終盤に立て続けに発生したアクシデントの直前に3分29秒441をマーク。セッション序盤に709号車グリッケンハウスのフランク・マイルーによって記録されていた3分29秒917を上回ってみせた。

　クラス5番手、総合では8番手に終わった36号車アルピーヌA480・ギブソン（アルピーヌ・エルフ・チーム）は残り1時間を切ったタイミングでスロー走行となり、その後はガレージで過ごすことになった。

　LMP2カーでは前述の23号車を駆るアレックス・リンが3分30秒102でクラストップに。同2番手にJOTAの38号車オレカ07、3番手にはロバート・クビサのドライブで3分31秒881をマークしたプレマ・オーレン・チームの9号車オレカ07が入っている。

　LMP2プロ・アマはTDSレーシング×バイヨンの13号車オレカ07が首位となり、アルガルベ・プロ・レーシング勢がこれに続いたが、この内の1台である45号車オレカ07はセッション最終盤に、モチュールにより新しい名称が与えられた最終シケインでクラッシュ。左フロントを大きく壊している。

　LMGTEプロクラスはコルベット・レーシング勢がテストデーから好調を維持し、63号車と64号車シボレー・コルベットC8.Rが3分53秒台のタイムでワン・ツー。クラス3番手となったポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSR-19を引き離した。

　AFコルセは52号車フェラーリ488 GTEエボが92号車ポルシェに次ぐ5番手となった一方、僚友51号車はエンジン交換のため2時間以上にわたりピットでの作業が続き、最後の1時間でコースに復帰した。

　LMGTEアマは3分55秒082をマークしたウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェ911 RSR-19がクラス首位。星野敏と藤井誠暢が乗り込むD’station Raicngの777号車アストンマーティン・バンテージAMRはクラス5番手、木村武史が参加しているケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEエボはクラス12番手で最初のセッションを終えている。

　ル・マンではこの後、現地19時（日本時間9日2時）から予選が行われる予定だ。

■2022年WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レース　フリープラクティス1回目結果

※リザルトは編集部集計