6月9日、8耐特別スポーツ走行・4メーカー合同テストが三重県・鈴鹿サーキットで始まった。8月7日開催の鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けて行われたもので、参戦権を獲得したチームが3セッションの走行を行った。
この日は、天候が良く、最高気温が25度で路面温度も上がっていた。特別スポーツ走行の3回目が開始されて早々にS字で転倒があり数分赤旗中断、4メーカー合同テストの3回目にコース上にデブリがあり一時中断された以外には大きなトラブルはなかった。
8耐特別スポーツ走行では亀井雄大(Sofukai Honda Suzuka Racing Team)が3セッションとも2分7秒台を記録。1回目の2分7秒686がトップタイムとなった。
2番手は3セッション目の渡辺一馬/パサウィト・ティティバララク(ASTEMO HONDA SI 2)が記録した2分9秒856で、3番手は3セッション目に2分11秒383を記録した杉山優輝/田所隼(鈴鹿レーシング)となった。
また、TARO PLUSONEは関口太郎、佐藤太紀、奥田教介のトリオで参戦することを明言している。そのほか、羽田太河がASTEMO HONDA SIから参加、TONE RT SYNCEDGE4413 BMWで中冨伸一がBMWを初めて駆り、前回大会は使用できなかったドゥカティ パニガーレV4 RをTeam de”LIGHTの奥田貴哉が走らせるなどどのチームも8耐に向けて取り組んでいた。
4メーカー合同テストでは、Team HRCのホンダCBR1000RR-R、Kawasaki Racing Team Suzuka 8HのカワサキNinja ZX-10Rが登場。両チームは5月30・31日にプライベートテストを行っていたが、ファンの前で走行するのはこれが初めてだ。
Team HRCはプライベートテストでは、イケル・レクオーナとチャビ・ビエルゲ、カワサキはアレックス・ロウズも走行したが、今週末にSBK第4戦エミリア・ロマーニャが開催されるため、長島哲太/高橋巧/水野涼(Team HRC)、レオン・ハスラム(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)が走行した。
トップタイムはTeam HRCの2分05秒737で、2番手は渡辺一樹/津田拓也(Yoshimura SERT Motul)の2分06秒749、3番手は渡辺一馬/作本輝介(Astemo Honda DreamSI Racing)の2分7秒355となった。レオン・ハスラム(Kawasaki Racing Team Suzuka 8H)はたびたびピットインをしており、ベストタイムは2分07秒475だった。
ライダーに目を移すと、津田拓也がYoshimura SERT Motul、浦本修充がSDG Honda Racing、長尾健吾がTeam KODAMA、岩田悟/高橋裕紀/小山知良がTeam ATJ 日本郵便として参加。また、清成龍一は3月に怪我をして以来の走行を行った。
TARO PLUSONEは3人のライダーを発表したが、そのほかは確定しているチームもあれば、テストのみのエントリーであるチームもあったため、今後の体制発表が楽しみだ。
2日目となる6月10日はタイヤメーカーテスト、8耐特別スポーツ走行が2セッションずつ行われるスケジュールとなっている。