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 5月7日、WEC世界耐久選手権第2戦スパ6時間レースがベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われ、ハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が“スパ・ウェザー”に翻弄されたレースで今季初優勝を挙げた。一方、もう1台のトヨタGR010ハイブリッドである8号車(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)はハイブリッドシステムのトラブルに見舞われ、首位に立ちながら無念のリタイアとなっている。

 そんなTOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーである豊田章男氏(トヨタ自動車社長)が恒例のコメントを発表。WECスパで今季初優勝を飾ったチームと、今季からチーム代表を兼務する可夢偉を労うとともに、次戦ル・マンでは2台が無事にチェッカーを受けられるように「チーム全員でクルマをもう一度見つめ直し」改善に努めてほしいとエールを送った。

 豊田氏のレース後コメント全文は以下のとおりだ。

* * * * * 

豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
7号車のみんな、今シーズンの初勝利をありがとう。
可夢偉が代表となった新チームの初勝利に私も少しホッとしました。

可夢偉、二足のわらじ、お疲れさま、ありがとう。

8号車は早い段階でのリタイアでデータも取れず、平川も経験を積むことができず、残念なレースだったと思います。

今回のトラブルは激しい雨が原因かもしれません。
ですが、クルマはどんな環境でも安心して乗れるものでないといけません。
そして、次のル・マンもどんな天気になるかわかりません。
今回のトラブルの真因を見つけ、次の戦いに向けて備えてもらいたいと思います。

ル・マン24時間は7号車も8号車もチェッカーを切ってほしい……

そのためにチーム全員でクルマをもう一度見つめ直して、6人のドライバーが気持ち良く走れるクルマになるよう改善をお願いします。それができれば我々のクルマは誰より長い距離を走れると信じています。
チームのみんな残り1カ月、よろしく頼みます。

ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。
ル・マンでは、2台のGR010ハイブリッドを24時間ずっと応援いただけるようまた明日からチームみんなで努力してまいります。
引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。