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 世界を転戦する4輪最高峰の耐久レースシリーズ、FIA WEC世界耐久選手権は、シリーズ最大のイベント、第3戦ル・マン24時間レースを迎える。1923年に始まったル・マン24時間レースは今年、90回目の開催を数える。

 新型コロナウイルスのパンデミック以降、2020年は9月、2021年は8月に開催されてきたが、2022年は3年ぶりに北半球の夏至に近い6月の開催へと戻った。昨年は5万人とされていた観客人数の制限も撤廃され、今年のル・マンには“日常”を取り戻すことになるが、20万人を超える観客が詰めかけるその光景はもちろん“非日常”だ。

 戦いの舞台は、フランスのサルト県ル・マン市郊外に位置するル・マン24時間サーキット(通称サルト・サーキット)。常設のブガッティ・サーキットと、周辺の一般公道部分をつなげた1周13.626kmのコースに、今年は4クラス・62台の車両と186人のドライバーが挑む。

 すでに6月3〜4日には、3年ぶりの実施となった市内での公開車検、続く5日には8時間にわたるテストデーのセッションがサーキットで行われた。

 レースウイークの走行は、8日水曜日から始まる。この日の予選で各クラス上位6台(ハイパーカークラスは5台)に入った車両が、翌9日の“ハイパーポール”セッションへと進出、クラス上位グリッドを争う。

 金曜日には走行セッションはないが、今年は市内で行われる恒例のドライバーズパレードが復活する。

 決勝は6月11日土曜日の現地時間16時(日本時間23時)にスタートが切られる予定となっている。

 第90回ル・マン24時間レースの、レースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。なお、現地と日本との間には7時間の時差がある。

■イベント正式名称

24 Heures du Mans

■サーキット&イベントデータ

・サーキット名称:ル・マン24時間サーキット(サルト・サーキット)
・全長:13,626m
・コーナー数:33
・コースレコード(予選):3’14.791(2017年 トヨタTS050ハイブリッド/小林可夢偉)
・レース距離:24時間
・併催レース:ポルシェ・スプリント・チャレンジ/リジェ・ヨーロピアン・シリーズ/ロード・トゥ・ル・マン

WEC/ACOによるル・マンのコースマップ。「MP」はマーシャルポスト。6つある「ゾーン」ごとにイエロー(スローゾーン)が導入されるほか、セーフティカーは3台が同時に介入するなど、ロングコースならではのルールが存在する。
WEC/ACOによるル・マンのコースマップ。「MP」はマーシャルポスト。6つある「ゾーン」ごとにイエロー(スローゾーン)が導入されるほか、セーフティカーは3台が同時に介入するなど、ロングコースならではのルールが存在する。

■タイムスケジュール

※日本時間(現地時間)

・6月8日(水)
21:00-24:00(14:00-17:00) フリープラクティス1
翌2:00-3:00(19:00-20:00) 予選
翌5:00-7:00(22:00-24:00) フリープラクティス2

・6月9日(木)
22:00-1:00(15:00-18:00) フリープラクティス3
翌3:00-3:30(20:00-20:30) 予選ハイパーポール
翌5:00-7:00(22:00-24:00) フリープラクティス4

・6月10日(金)
ACO定例記者会見、ドライバーズパレードなど

・6月11日(土)
17:30-17:45(10:30-10:45) ウォームアップ
23:00(16:00) 決勝スタート

・6月12日(日)
23:00(16:00) 決勝フィニッシュ

■ライブTV放送/映像配信予定

J SPORTSオンデマンド
フリープラクティス1から決勝まで、全セッションを生中継

・J SPORTS1
決勝 6月11日22:30〜12日24:00

・トヨタGAZOO Racing
オンボード映像LIVE配信

■ライブタイミング

・ル・マン24時間公式ページ
https://www.lemans.org/en

■オートスポーツweb 2022年ル・マンまとめページ

*リザルト、レポート等はこちらに随時掲載

■最新版エントリーリスト

■2022年ル・マン24時間レース エントリーリスト(6月1日付)

No. WEC Class Team Car Driver Tyre
7 W HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
8 W HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
36 W HYPERCAR アルピーヌ・エルフ・チーム アルピーヌA480・ギブソン A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
708 W HYPERCAR グリッケンハウス・レーシング グリッケンハウス007 LMH O.プラ
R.デュマ
P.デラーニ
MI
709 HYPERCAR グリッケンハウス・レーシング グリッケンハウス007 LMH R.ブリスコー
R.ウエストブルック
F.マイルー
MI
1 W LMP2 リシャール・ミル・レーシングチーム オレカ07・ギブソン L.ワドゥ
S.オジエ
C.ミレッシ
GY
3 LMP2 ProAm DKRエンジニアリング オレカ07・ギブソン L.ホア
J.グロリュー
A.クニュー
GY
5 W LMP2 チーム・ペンスキー オレカ07・ギブソン D.キャメロン
E.コラール
F.ナッセ
GY
9 W LMP2 プレマ・オーレン・チーム オレカ07・ギブソン R.クビサ
L.デレトラズ
L.コロンボ
GY
10 W LMP2 ベクター・スポーツ オレカ07・ギブソン N.ミューラー
R.カレン
S.ブルデー
GY
13 LMP2 ProAm TDSレーシング×バイヨン オレカ07・ギブソン P.シマドモ
M.ベッシェ
T.バン・デル・ヘルム
GY
22 W LMP2 ユナイテッド・オートスポーツUSA オレカ07・ギブソン P.ハンソン
F.アルバカーキ
W.オーウェン
GY
23 W LMP2 ユナイテッド・オートスポーツUSA オレカ07・ギブソン A.リン
O.ジャービス
J.ピアソン
GY
24 LMP2 ProAm ニールセン・レーシング オレカ07・ギブソン R.セラーズ
M.ベル
B.ハンリー
GY
27 LMP2 ProAm CDスポーツ リジェJS P217・ギブソン C.クレスプ
M.イェンセン
S.パレット
GY
28 W LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン O.ラスムッセン
E.ジョーンズ
J.アバディーン
GY
30 LMP2 デュケイン・チーム オレカ07・ギブソン R.ブラッドレー
G.ロハス
R.デ・ジェルス
GY
31 W LMP2 WRT オレカ07・ギブソン S.ゲラエル
R.フラインス
R.ラスト
GY
32 LMP2 チームWRT オレカ07・ギブソン R.イネイシェン
M.ボルトロッティ
D.ファントール
GY
34 W LMP2 インターユーロポル・コンペティション オレカ07・ギブソン J.スミエコウスキー
A.ブランドル
E.グティエレス
GY
35 W LMP2 ProAm アルティメット オレカ07・ギブソン J-B.ライエ
M.ライエ
F.エリオ
GY
37 LMP2 クール・レーシング オレカ07・ギブソン Y.イェ
R.テイラー
N.クルーテン
GY
38 W LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス
GY
39 LMP2 ProAm グラフ・レーシング オレカ07・ギブソン E.トゥルイエ
S.ページ
D.ドゥルー
GY
41 W LMP2 リアルチーム・バイ・WRT オレカ07・ギブソン R.アンドラーデ
F.ハプスブルク
N.ナト
GY
43 LMP2 インターユーロポル・コンペティション オレカ07・ギブソン D.ハイネマイヤー-ハンソン
F.シェラー
P.フィッティパルディ
GY
44 W LMP2 ProAm ARCブラティスラバ オレカ07・ギブソン M.コノプカ
B.ビスカール
T.ボーティエ
GY
45 W LMP2 ProAm アルガルベ・プロ・レーシング オレカ07・ギブソン S.トーマス
J.アレン
R.ビンダー
GY
47 LMP2 ProAm アルガルベ・プロ・レーシング オレカ07・ギブソン S.フローシュ
J.ファルブ
J.エイトケン
GY
48 LMP2 IDECスポール オレカ07・ギブソン P.ラファーグ
P-L.シャタン
P.ピレ
GY
65 LMP2 パニス・レーシング オレカ07・ギブソン J.キャナル
N.ジャミン
J.バン・ウィタート
GY
83 W LMP2 ProAm AFコルセ オレカ07・ギブソン F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
GY
51 W LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo A.ピエール・グイディ
J.カラド
D.セラ
MI
52 W LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo M.モリーナ
A.フォコ
D.リゴン
MI
63 LMGTE Pro コルベット・レーシング シボレー・コルベットC8.R A.ガルシア
J.テイラー
N.キャツバーグ
MI
64 W LMGTE Pro コルベット・レーシング シボレー・コルベットC8.R T.ミルナー
N.タンディ
A.シムズ
MI
74 LMGTE Pro ライリー・モータースポーツ フェラーリ488 GTE Evo F.フラガ
S.バード
S.バン・ギスバーゲン
MI
91 W LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 G.ブルーニ
R.リエツ
F.マコウィッキ
MI
92 W LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 M.クリステンセン
K.エストーレ
L.ファントール
MI
21 W LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo S.マン
C.ウルリッヒ
T.バイランダー
MI
33 W LMGTE Am TFスポーツ アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
H.チャベス
M.ソーレンセン
MI
46 W LMGTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR-19 M.カイローリ
M.ペダーセン
N.ルートウィラー
MI
54 W LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo T.フロー
F.カステラッチ
N.キャシディ
MI
55 LMGTE Am スピリット・オブ・レース フェラーリ488 GTE Evo D.キャメロン
M.グリフィン
D.ペレル
MI
56 W LMGTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR-19 B.イリービ
O.ミルロイ
B.バーニコート
MI
57 LMGTE Am ケッセル・レーシング フェラーリ488 GTE Evo 木村武史
F.シャンドルフ
M.イェンセン
MI
59 LMGTE Am インセプション・レーシング フェラーリ488 GTE Evo A.ウエスト
C.レドガー
M.クライン
MI
60 W LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo C.スキアボーニ
A.バルザン
R.ジャンマリア
MI
61 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo L.ペレッタ
Cグルネワルド
V.アブリル
MI
66 LMGTE Am JMWモータースポーツ フェラーリ488 GTE Evo R.バン・デル・ザンデ
Mクバム
J.ハート
MI
71 W LMGTE Am スピリット・オブ・レース フェラーリ488 GTE Evo F.デゾトゥ
P.ラゲ
G.オーブリ
MI
75 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo P.エーリッヒ
C.フック
N.バローネ
MI
77 W LMGTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR-19 C.リード
S.プリオール
H.ティンクネル
MI
79 LMGTE Am ウェザーテック・レーシング ポルシェ911 RSR-19 C.マクニール
J.アンドロウアー
T.メリル
MI
80 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo M.クレッソーニ
G.フィジケラ
R.ハイスタンド
MI
85 W LMGTE Am アイアン・デイムス フェラーリ488 GTE Evo R.フレイ
M.ガッティン
S.ボビー
MI
86 W LMGTE Am GRレーシング ポルシェ911 RSR-19 M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー
MI
88 W LMGTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR-19 F.プアダッド
M.ルート
J.ヘイレン
MI
93 LMGTE Am プロトン・コンペティション ポルシェ911 RSR-19 M.ファスベンダー
M.キャンベル
Z.ロビション
MI
98 W LMGTE Am ノースウエストAMR アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
D.ピタード
N.ティーム
MI
99 LMGTE Am ハードポイント・モータースポーツ ポルシェ911 RSR-19 A.ハリヤント
A.ピカリエッロ
M.ランプ
MI
777 W LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
C.ファグ
MI
13km超のサーキットの大半は、通常公道として使用されている。写真奥、テルトル・ルージュからが公道区間となる。
13km超のサーキットの大半は、通常公道として使用されている。写真奥、テルトル・ルージュからが公道区間となる。