6月5日、2022年MotoGP第9戦カタルーニャGPの決勝がスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は4位を獲得した。
予選でタイヤのグリップに苦しんだミルは、Q1チャレンジを強いられ、タイムアップにも苦しみQ1敗退。17番手6列目からのスタートとなった。レース直前のウォームアップ走行では7番手タイムを獲得し、決勝へ挑むこととなった。
決勝日を迎えたカタロニア・サーキットは気温が上昇し、路面温度が55度を超える厳しいコンディションの中で24周の決勝がスタートした。直後の1コーナー、チームメイトのアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)は、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)とともに中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)の転倒に巻き込まれリタイアとなった。
一方、後方17番手グリッドからスタートしたミルは好スタートを決め、1周目に7番手までポジションを大きく上げ、2周目の1コーナーでルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)をかわし、6番手まで浮上する。3周目にはポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)から5番手のポジションを奪う。その後、黄旗無視のペナルティーを課せられ、ひとつポジションを下げるが、すぐにまたチャージをかけ再び5番手にポジションアップする。
ミルはその後も終始安定したペースで周回を重ね、前後に距離を置きながらポジションを維持。最終ラップにミスをしたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)をかわし、さらにひとつポジションを上げ、ここまでのシーズンベストリザルトである、アルゼンチンGP、アメリカズGPに並ぶ4位を獲得した。
■チーム・スズキ・エクスター
ジョアン・ミル(決勝:4位)
「レース序盤はフィーリングも良くて順調に走れたと思う。メインストレートで前のライダーのスリップストリームに入ってオーバーテイクしたから、スタート直後のアクシデントで出された黄旗が目に入らず、1ポジションダウンのペナルティーを受けてしまったけどね。周回を重ねるにつれてちょっと苦戦し始めたけど、それでも最後まで冷静にマネージメントすることができた」
「この数戦、自分のミスもあってレースを完走できていなかったから、今日はとにかく最後まで走り切ってポイントを獲得することが、自分にとってとても大事なことだったんだ。だから今日の結果には満足しているし、このポジティブな状態で明日のテストに臨めることが嬉しいよ」