6月4~5日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されているFIM世界耐久選手権(EWC)2022シーズン第2戦スパ24時間耐久ロードレースが現地時間4日13時(日本時間20時)にスタートしてから16時間が経過した。現在トップはBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMで、2番手がYART – Yamaha Official Team EWC、3番手はTATI TEAM BERINGER RACINGが続いている。渥美心が参戦しているOG MOTORSPORT BY SARAZINは14番手、SSTクラスでは4番手だ。
スタートから8時間が過ぎると、WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEが3度の転倒を喫してリタイアした。1台リタイアしたため残りは37台。上位トップ5はヨシムラSERT Motul、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)、BMWモトラッド、YARTヤマハ、TATI TEAM BERINGER RACINGの順だ。
8時間を過ぎると、現地が少し暗くなってきたためマシンのヘッドライトが点灯していく。また、8時間3分、黄旗区間の追い越しでヨシムラSERT Motulに10秒のストップ&ゴーペナルティが科されて消化した。トップのヨシムラSERT MotulとTSRホンダの差は1分10秒、3番手以降は周回遅れだ。
スタートから10時間、ヨシムラSERT Motulがガレージにマシンを入れる。ギアボックスのトラブルだったようで、交換作業を25分行い10ラップダウンの14番手でコースに戻った。それにより、トップはTSRホンダ、2番手がBMWモトラッド、3番手はYARTヤマハへと変わった。
11時間には、TSRホンダとBMWモトラッドの差は2分15秒、YARTヤマハは1ラップダウンに。ヨシムラSERT Motulは11番手まで追い上げた。さらにレース折り返しの12時間にはTSRホンダが295ラップを周回、ヨシムラSERT Motulは9番手と順位を上げた。
4番手はTATI TEAM BERINGER RACING、5番手はWojcik Racing Team EWC 77、6番手はSSTクラストップのTEAM 33 LOUIT APRIL MOTOだ。渥美心を擁すOG MOTORSPORT BY SARAZINは14番手でSSTクラス4位を走っている。
11時間45分頃から燃料ポンプのトラブルでピットインしているERC Endurance Ducati(ERCドゥカティ)は9番手からどんどんポジションを落とし、ほぼ最後尾となるがコースに戻れない。
13時間が過ぎると、2番手のBMWモトラッドと3番手のYARTヤマハの差が50秒、14時間では20秒へと縮まった。また、ヨシムラSERT Motulは7番手まで浮上している。
14時間28分、3ART BEST OF BIKEが17コーナーで転倒を喫したことで2度目のセーフティカーが導入され、7分程でレースが再開された。このセーフティカーで、トップのTSRホンダと2番手のBMWモトラッドの差が1分20秒、BMWモトラッドと3番手のYARTヤマハは15秒となった。
14時間48分、首位のTSRホンダがコース中盤でチェーンが切れたようで、その際にマシンにもダメージを負いスローダウン。15時間02分にマシンを押してピットに戻り、これでトップ争いはBMWモトラッド、2番手で14秒差のYARTヤマハに絞られた。TSRホンダはチェーンと部品を交換して約35分後に10番手でコースイン。ヨシムラSERT Motulは5番手までポジションが回復した。
レース開始から16時間が経過した時点では、トップがBMWモトラッド、2番手が同一周回のYARTヤマハ、3番手が6周遅れのTATI TEAM BERINGER RACING、4番手が8周遅れのWojcik Racing Team EWC 77、5番手が8周遅れのヨシムラSERT Motul、6番手はSSTクラストップのTEAM 33 LOUIT APRIL MOTOだ。レース3分の2となる、16時間を過ぎた時点では4台がリタイアしたため、34台で残りの8時間レースを戦う。