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 MotoGP第9戦カタルーニャGPの予選がスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。

■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/予選:ポールポジション

「とても難しい予選だった。今季の中でも、一番難しい予選だったんじゃないかな。路面がとても滑りやすかった。午前中のフリー走行3回目に自分が記録したラップタイムを更新できるかは、わからなかったよ」

「午前中は(タイムを出すのに)苦労はなかった。でも予選はとても滑りやすい状況だった。何度かフロントタイヤのグリップを失ったし、何度もハイサイド状態になったりもしていた。本当に限界でバイクを走らせていた。でも終盤には最終の2コーナーでとても速く走れたんだ。タイムを更新できてとてもうれしい。クラッシュしないようにブレーキングしたんだ。それで勝ったも同然だった。1番手タイムだとわかったときには、とてもうれしかったよ。僕のホームグランプリだからね。ここまでの週末は、素晴らしいものになっている」

「普通なら、9割のレースで最速のライダーが勝つ。ただ、ここバルセロナではそういうわけにはいかない。僕はとても速いけど、同時にリヤタイヤをマネジメントしなければならないんだ。これはちょっとしたフラストレーションだ。何もできない、つまりただアクセルを開けて待つしかない時間があるからなんだ。トラクションコントロールがかなり待ったをかけるからだ」

「フリー走行4回目では、違う電子制御のセッティングを試して、タイムをロスするかどうか、タイヤを温存できるかを確認した。その結果はとても満足のいくもので、ペースはとても力強いものだった。明日は速さとリヤタイヤの摩耗との間のわずかなバランスをとることになるだろう」

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:2番手

「とてもうれしい。この週末は上出来だ。フリー走行4回目ではタイムアタックの面で改善して、自信を持つことができた。最後のコースインのときにちょっとセッティングを変えたんだ。それでフィーリングがよくなった。ただ、予選でパーフェクトなラップタイムを出すのは難しかった。コンマ数秒をロスする小さなミスをしやすい状況だった。でもとにかく、ハッピーだよ」

「どうすれば(アレイシ・エスパルガロに)勝てるのかわからない。ただ、レースではカギはリヤタイヤの使い方がポイントになると思う。確かに最初の1周はラインの中で走れるかもしれないけど、その後は最後までコンスタントに走らなければならない。スタートでプッシュしてしまうと、最後まで安定して走れないだろう。サバイバル・レースになりそうだ。加速面でとてもうまくやらなければならないから」

「フリー走行4回目では、他のライダーとは違うことをして、タイヤが問題ないかどうかを確認した。フリー走行4回目の自分のペースには満足している」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/予選:3番手

「昨日はタフな日だった。ニュータイヤでも全く自信が得られなかったからだ。そして今日の午前中では、前後にミディアムタイヤを履いてすぐに素晴らしいペースで走れた。僕は序盤で1分39秒を記録したんだけど、そこまで速く走れるとは思わなかったよ。フィーリングはとてもよく、フリー走行4回目ではリヤにハードタイヤを試した。そのあとユーズドのミディアムタイヤに戻して、いいタイムを出すことができた。ペースについて満足しているよ」

「それに予選でも、全力だった。もうちょっとタイムを詰められたかもしれないけど、でもポールポジション、2番手を争うことはできなかったね。ただ、明日のレースに向けた準備はできていると感じているよ」

「僕たちにはポテンシャルがあるし、スピードもあると思う。速いのは僕たちだけじゃないけど、ポテンシャルを感じている。ここではリヤタイヤが重要だというのはみんなわかっている。Moto2レースの後では、いつもグリップが低下するから。ただ、みんながリヤタイヤのマネジメントについてしっかり考えていると思う」