6月4日、2022年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦スーパーバイクレース in SUGOのJSB1000クラス レース1が宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝。2位は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、3位はJSB1000クラス初の表彰台獲得となった作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)となった。
予選が終了してから3時間ほどで決勝グリッドに向かったライダーたち。好スタートを切ったのは渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)。しかし1コーナー先で中須賀がトップに浮上する。
中須賀はオープニングラップからトップ独走状態に持ち込む。渡辺は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)、作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)と4台で2位争いを開始する。
5番手でオープニングを終えた亀井は、ペースを上げてひとつずつ順位を上げる。しかし5周目に転倒。6周を終えた時点で中須賀は後続に5秒近いアドバンテージを築いてひとり旅。3台になった2位争いは渡辺と岡本の争いが熾烈に。
8周目、岡本が渡辺をかわして2番手に浮上。翌周には作本が渡辺をかわして3番手浮上する。その後、渡辺はペースが上がらず、2位争いから脱落してしまう。
レース終盤に入り、岡本は徐々に作本を引き離す。中須賀は25周のレースをトップ独走のままフィニッシュ。岡本は単独2位でゴール。YAMAHA FACTORY RACING TEAMは3レース連続、今季四度目のワンツーフィニッシュを飾った。作本は3位に甘んじたものの、JSB1000クラスで初の表彰台を獲得した。
■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:優勝)
「テストを含めて今日が一番暑かったです。今日は序盤から前に出て引っ張りたいと考えていて、作戦どおりに進みました。1周目の時点で後ろとの差を築けていたので、序盤にできるだけペースを上げて後続との差が開いたところで温存する展開に持ち込みました」
「全体的に自分の走りに集中して走り切ることができました。いろいろなプレッシャーはありますが、準備してきたことを形にすることができてよかったです。いいレースができてホッとしています」
「終盤に青旗を振られていた人がなかなか譲ってくれず、自分も熱くなってジェスチャーをしてしまったことは反省しています。周回遅れの人たちも一生懸命レースをしているのは分かっていますし、僕らも一生懸命なので、みんなでいいレースができるように尽くしたいです」
「明日も天気がよさそうなので、今日と似たようなコンディションになるのかなと想像しています。序盤から前に出てレースを引っ張れればいいなと思っています。しっかりスタートを切って、自分のリズムで走りたいです」
■岡本裕生/YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2(レース1:2位)
「昨日は雨で、今日はいきなりのドライだったので、なかなかペースをつかむことができませんでした。予選は単独で走り、振り絞って出したタイムだったので、決勝に向けて不安もありました。スタートを失敗してしまって、序盤から中須賀選手が逃げて、自分は渡辺選手と亀井選手とのバトルになりました」
「亀井選手が転倒して、それを避けてさらにトップと離れてしまいました。その後2番手に上がってからは自分のペースで走れましたが、そのときにはもう手遅れでした。自分自身まだまだ足りない部分だらけだということを改めて痛感したレースでした」
「明日も3番手グリッドからのスタートです。SUGOはパッシングポイントが少ないし、序盤のペースも課題としてあるので、スタートを決めてついていきたいです」
■作本輝介/Astemo Honda Dream SI Racing(レース1:3位)
「今回は自分にペースがないのは分かっていたので、スタートして中須賀選手や岡本選手が逃げるだろうと思っていました。彼らにできるだけ食らいつこうとしたのですが、序盤で見えなくなってしまいました」
「レース後半にかけては自分も苦しくなり、本当は追いかけて仕掛けたかったのですが、実力不足でした。ただ今季ベストリザルトを獲得できました。明日に向けてチームと対策を練り、上位に食らいついていけるように準備したいです」