SUPER GT 第2戦
FAV HOTEL FUJI GT 450KM RACE
富士スピードウェイ
決勝:5月4日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
決勝:8位
2022年スーパーGTシリーズ第2戦は、5月4日に富士スピードウェイで450kmの決勝レースが行われた。前日同様朝から好天に恵まれ、4万4000人のファンがサーキットに詰めかけた。気温も午後には20度まで上がり、14時36分に決勝レースはスタートしたが、大波乱の内容となった。
13時10分から20分間のウォームアップ走行が行われ、堤がコースインし満タンでのバランスをチェック。途中交代した加藤も車両の動きを確認した。このセッションは3番手タイムだった。
450km、100周の決勝レースは晴れ、ドライ、気温20度、路面温度33度というコンディションの14時30分にフォーメーションラップがスタート。2周終了後の14時36分にバトル開始となった。スタートドライバーは堤が担当し、混雑するオープニングラップで15番手から2ポジション順位を落とすことになったが、4周目までにスタート時の順位を回復した。そして序盤に1回目のピットインを済ませる車両があり、6周目には13番手へ。20周目には12番手へ順位を上げた。しかしその後はランボルギーニをなかなか抜けず順位を上げることができない。
25周あたりから1回目のピットインをする車両が次々に出て来たが、堤はコースにとどまったこともあり39周目にはトップに立った。その直後、ヘアピンで激しくクラッシュした車両があり、フルコースイエロー(FCY)となりその後セーフティカー(SC)が導入された。さらに車両がクラッシュしたタイヤバリアなどを整えるために、赤旗が掲出されレースは中断となった。
25分後にレースはセーフティカーの先導で再スタート。49周が完了した時点でSCが隊列から離れバトル再開。ここで堤はピットインして給油を済ませ、ドライバーとタイヤはそのままで10位でコースへ戻った。53周目にひとつ順位を上げて9番手に順位を上げた直後、54周目にトップ争いをしていたGT500車両がストレートでクラッシュを喫し、これで再びレースは赤旗中断。壊れたガードレールの前にタイヤバリアを設置する作業が行われた。
約1時間半の中断の後、18時10分にレースはSC先導で再開したが、18時20分がレース終了時間であったため、そのままSC先導でチェッカー。ペナルティを受けた車両があったために、8位ゴールGR86 GTの初ポイントを獲得した。
次の第3戦は5月28〜29日に鈴鹿サーキットにおいて300kmレースとして開催される予定。
加藤寛規
「アクシデントが重なり、ドライバー交代義務もなくなり、決勝レースを走ることができず、こんなレースもあるのだと思いました。クルマに慣れるためにも決勝でのフィーリングを確認するためにも今日は走っておきたかった気もしますが、仕方がないですね。予選でもう少し前に行けるようにしたいと思います。ともあれ大きなアクシデントだったにもかかわらず、誰も怪我がなかったのは良かったですね」
堤優威
「荒れたレースになったので、僕たちはできる限りのことはやったのですが、運が悪かったですね。ピットインはSCが出たタイミングで微妙だったのですが、ランボルギーニに引っかかっている時にピットインしていれば上位に行けたのかもしれません。クルマもタイヤもポテンシャルが良いのが分かったので今後につながると思います。次の鈴鹿は去年勝ったコースなので、また優勝したいですね」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「堤選手でスタートして2スティントを走ってもらって、最後に加藤さんに交代。タイヤは無交換という作戦を立てていましたが、不可抗力な展開になってしまいました。ただこの新しい車両になって初めてのポイントを取れたということは良かったと思います。予選でもう少し上に行ければもっと上位を目指せると思います。クルマも速いことが確認できタイヤも持つことが分りましたし、収穫の多いレースになりました」