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 富士スピードウェイで開催されている2022スーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』。5月4日に行われた決勝レースを終え、GT500クラスで優勝を飾ったARTA NSX-GTの野尻智紀と福住仁嶺が決勝日を振り返り、次戦への展望を語った。

福住仁嶺

「結果としてこういった状況でレースが終わってしまい、サーキットにいるみなさんがモヤモヤした気持ちでレースを終えることになってしまいました。本当に最近のレース、このスーパーGTというレースは非常にレベルが高くなっていると思います。そのなかでもいろいろなドライバーがいると思いますが、いろいろなドライバーがいるなかで、やっぱり少しマナーなどを大事にしていかないと、再度こういったことが起こってしまうのではないかなと正直思っています。本当にこういったことが起きないように、僕らドライバーも含め、このスーパーGTをもっと盛り上げられるようにしたいと思います」

「レースについては、僕は最初のスティントを走らさせていただきましたが、本当にチームが用意してくれたクルマが今回良くなった部分も多かったですし、その後は野尻さんにも頑張っていただき、結果としては優勝しましたが、今日のレースでまた新たにいろいろなヒントを得たと思うので、次戦に向けてもまた考えていきたいなと思っています」

「いつもたくさんのスーパーGTへの応援ありがとうございます。次は本当に僕たちも満足して優勝ができるように、また、サーキットに足を運んでくださっているみなさんも満足して帰れるようなレースができるように僕たちも全力を尽くして次戦も頑張りたいと思います」

野尻智紀

「何と言いますか……あまり自分の心のすべてをこういった会見でお話しすべきではないのかもしれませんが、今日はあえてお話しさせていただきたいと思います。まずはみなさんも同じだと思いますが、高星明誠選手が無事で本当によかったと思っています」

「先ほどの中継での会見でもお話しをしましたが、やっぱり僕としては正直走りたいとは思えなかった状況でした。ですが、これが僕らの仕事だと思って(マシンに)乗り込んだはいいですが、それでもどこか気持ちの整理がつかないままセーフティカーランをしていてそのままチェッカーという形になりました」

「その後は本当にたくさんのお客さんが、もうこれ以上ないんじゃないかというくらい僕たちを温かく迎えて応援してくださっているということが、ものすごく心に響きました。今回はたくさんのお客さんが戻ってきてくれたので、余計にそう感じているのかもしれませんが、やっぱりファンのみなさんに支えられているんだなとすごく思いました」

「本当にまたこのレースを見に来て頂けると思うので、これからも飽きずに、このスーパーGT、そしてモータースポーツを楽しんでいただきたいなと思っています。本当に長い間ファンのみなさんにはお待たせしましたが、最後までご覧いただきありがとうございました」

「(CRAFTSPORTS MOTUL Zのクラッシュについて)あの事象に関しては様々な意見や考え方があると思いますので、あまりお話しできることは少ないかなと思いますが、僕も正直あの隊列のなかにいて、スロー車両がいるということは全く見えてませんでした。それは確かです。そのなかで僕が気づいたのは、高星選手がすごい勢いで左にクルマを振ってスピン状態になってしまったというところだけです。そこに目を取られ、気づいたらスロー車両がいたという形でした」

「今日は優勝という結果で終わりましたが、少し僕たちの複雑な感情というものがもろに出てしまった表情もみなさんにお見せしてしまったかなと思います。ですので、次戦はしっかりと僕と仁嶺、チーム、そしてファンのみなさんが全員で喜べるような優勝を勝ち獲りたいと思うので必死に頑張ります」

2022スーパーGT第2戦富士 チェッカーを受けるARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2022スーパーGT第2戦富士 チェッカーを受けるARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2022スーパーGT第2戦富士 GT500クラス優勝の福住仁嶺/野尻智紀(ARTA NSX-GT)
2022スーパーGT第2戦富士 GT500クラス優勝の福住仁嶺/野尻智紀(ARTA NSX-GT)