6月3日、MotoGPに参戦しているレプソル・ホンダ・チームは、マルク・マルケスの4回目となる右上腕骨の手術が成功したと発表した。
2020年7月19日に開催されたMotoGP第2戦スペインGPの決勝で転倒を喫して右上腕骨を骨折したマルケスは、これまでに3度の手術を受けている。しかし、完全なる回復ができなかったことからMotoGP第9戦カタルーニャGPから欠場して、4度目の手術を受けることを決断した。
そして今日、アメリカのミネソタ州ロチェスターのメイヨー・クリニックでマルケスは手術を受けた。ジョアキン・サンチェス・ソテロ医師と医療チームは3時間かけて上腕骨骨切り術を行い、手術は無事完了した。
マルケスがメイヨー・クリニックでの治療の術後段階に入ったため、サンチェス・ソテロ博士は手術を合併症なく成功したと見なしている。マルケスは、今後数日間アメリカに滞在し、術後の回復を保証した後、スペインに戻り治療計画を継続する予定となる。
また、MotoGP第9戦カタルーニャGPからはテストライダーのステファン・ブラドルがマルケスの代役を務めてレースに出場する。
■サンチェス・ソテロ医師
「今日、私たちはマルク・マルケスの右上腕骨を手術した。手術はおよそ3時間で終了した。手術の複雑さにもかかわらず、最終的な結果は満足のいくものだった」
「手術は、2020年12月にサミュエル・アントゥーニャ医師が設置した後部プレートの近位2本のネジを除去し、続いて上腕骨の回転骨切り術を行った。このような手術では、上腕骨の長軸に沿って上腕骨を回転させるために、上腕骨の横方向の切断を行う」
「本日行った回転量は、約30度の外旋だ。上腕骨は、前方プレートと複数のネジを用いて新しい位置で安定させた。手術は問題なく終了した。マルケスの一刻も早い回復とプロフェッショナルなキャリアへの復帰をお祈り申し上げる」