全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦SUGOラウンドが6月3日(金)より始まった。一部の天気予報では、1ミリ程度の雨がお昼辺りに降るというものだったが、朝からしっかり雨となりウエットコンディションでスタート。一時は雷を伴った豪雨となったため、コースに砂が流れ出てしまう。この清掃のためにセッションがディレイになったり、転倒で赤旗になったりしていた。
JSB1000クラスの2本目では、雨は上がり晴れ間から強烈な日差しが路面を照らすとスモーク状に水分が蒸発するのが目に見える状況となっていた。そして、この日最後のセッションであるST1000クラスの2回目の走行が始まると、ハイポイントコーナー方面から霧が降りてくる。視界不良で赤旗が出され、17時となった時点でセッションは中止の判断が出される。天候に翻弄される一日となった。
JSB1000クラスは、不安定なコンディションとなっても中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がトップタイムをマーク。1回目の1分37秒476がベストとなった。
「事前テストでは、ウエットコンディションはなかったので、今回は、今年の仕様が、しっかり機能するかを確認しつつ、タイヤ選択も行いました。土曜は、ドライコンディションになると思うので、準備はできていますし、あとは攻めていくだけですね」と中須賀。
2番手にはチームメイトの岡本裕生が(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がやはり1本目のタイムで続き、ヤマハファクトリーがワン・ツー。
3番手には濱原颯道(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、4番手に亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が2本目のタイムでつけ、作本輝介(AstemoHondaDreamSIRacing )が5番手となった。
2回目のセッションで2番手につけた亀井は「ウエットコンディションで2番手は、すごくいいですね。今シーズンから投入しているスイングアームのおかげでウエットでも、いいフィーリングで走ることができています。ただ、アベレージでは、中須賀選手に遠く及ばないので、もっと改善していきたいですね」とコメントした。
ST1000クラスは、実質1本のみの走行となり國峰啄磨(TOHO Racing)がトップタイム。渡辺一馬(AstemoHondaDreamSIRacing )、南本宗一郎(AKENO SPEED YAMAHA)、高橋裕紀(JAPAN POST Honda Dream TP )と続き、今回スポット参戦の埜口遥希(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)が5番手につけた。
ST600クラスは2回赤旗が出る荒れたセッションとなった。2回目のセッションで1分40秒095をマークした小山知良(JAPAN POST Honda Dream TP)がトップにつけ、2番手に伊達悠太(AKENO SPEED YAMAHA)、3番手に1回目にトップタイムをマークした阿部恵斗(Team 51 GARAGE YAMAHA)と1分40秒台で続いた。
J-GP3クラスもウエットコンディションとなり、1本目に尾野弘樹(P .MU 7C GALESPEED)が、ただひとり1分40秒台に入れトップ。2本目でトップにつけた木内尚汰(Team Plusone)が2番手、3番手に小合真士(SDG Motor Sports Jr. Team)と続いた。