6月3日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』の公式予選が行われたが、前日のSTEL専有走行1回目でクラッシュを喫した244号車ニッサンZ Racing Conceptがスタッフの懸命な作業で修復成り、公式予選への出走を果たした。
今回の富士24時間の注目車両のひとつであるニッサンZ Racing Conceptは、「新型『ニッサンZ』のさまざまなモータースポーツカテゴリーでの活用の可能性を探り、実戦データを得るため」にST-Qクラスに参戦。NISMOの230号車、Max Racingの244号車という2台が参戦している。
そんな2台だが、6月2日の10時20分からスタートしたSTEL専有走行1回目で、244号車が300Rでガードレールにクラッシュ。フロントに大きなダメージを負ってしまった。予選に間に合うか一時不安になるようなダメージではあったが、幸いにもなんとか徹夜をせずに復旧できたという。
6月3日の公式予選では、Aドライバー予選で田中哲也がステアリングを握りコースイン。ただ、ここでトラブルがありコースサイドにマシンを止めることになってしまったが、すぐにトラブルは解消し、Bドライバー予選には出走できなかったものの、Cドライバー予選では三宅淳詞が、Dドライバー予選では高星明誠が、E・Fドライバーのフリー走行では安田裕信がドライブ。NISMOの230号車と均衡するタイムをマークするなど、しっかりと復調している。
6月4日にスタートする決勝レースでは、2台のニッサンZ Racing Conceptの姿を観ることができそうだ。