5月31日、レプソル・ホンダ・チームは6月3〜5日にスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで開催される第9戦カタルーニャGPに右上腕骨の再手術を受けるマルク・マルケスの代役としてステファン・ブラドルを起用すると発表した。
マルケスは、2020年7月19日に開催された第2戦スペインGPの決勝で転倒を喫して右上腕骨を骨折し、今シーズンの第8戦イタリアGPの際に4度目の再手術を受けると発表した。そのため、今大会の第9戦カタルーニャGPから欠場となり、ブラドルがポル・エスパルガロのチームメイトを務めることとなった。
2018年からホンダのテストライダーを務める32歳のドイツ人ライダーで、これまで幾度となくマルケスの代役を務めてきたブラドル。2020年8月の第4戦チェコGPから2021年4月の第2戦ドーハGPまでの13戦、そして同年11月の第17戦アルガルべGPと2022年4月の第3戦アルゼンチンGPでマルケスの代役を務めてきた。さらに第6戦スペインGPではワイルドカード参戦し、キャリア通算200戦目を達成した。今回の代替とワイルドカードを合わせて28戦目の参戦を迎え、実戦を通じて、ホンダRC213Vの開発作業を継続していく。
ブラドルは「まず、マルクの手術と回復を祈りたい。マルクの復帰まで、HRCとレプソル・ホンダ・チームが必要とするすべてのことに僕は対応するためにいる。MotoGPのレベルの高さを目の当たりにしているから、僕たちの前にある課題はわかっているが、ホンダやチームと協力して何かを成し遂げられると確信している。週末どうなるか確認して、たくさん周回を重ねて、月曜日のテストに備えることが大切だ」とコメントした。
そして今シーズンMotoGPクラスに3戦ワイルドカード参戦することが決まっているドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロ。前戦の第8戦イタリアGPからAruba.itレーシングより参戦しており、今回の第9戦カタルーニャGPもワイルド参戦する。
