5月1日、2022年MotoGP第6戦スペインGP Moto2クラスの決勝がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)はキャリア初優勝をポール・トゥ・ウインで叶えた。
今大会、FP1から好調だった小椋は、前日にMoto2クラスで初のポールポジションを獲得。決勝でも、ホールショットを奪ってレースをリードした。
その後も快調にラップを刻み、終盤までトップグループを形成した2番手のアロン・カネト(Flexbox HP40)には2.5秒、3番手のトニー・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)には、3.6秒のリードを築く走りを見せた。
そのまま23周のレースで一度も首位を譲らず、トップでチェッカーを受けた。それにより、ロードレース世界選手権の参戦4年にして初優勝を飾った。
2019年にMoto3デビューを果たした小椋は、Moto3クラスで8回の表彰台、2021年にMoto2クラスにスイッチしてからは、今大会を含み4回目の表彰台を獲得。12回目の表彰台で念願の初優勝を達成した。
チャンピオンシップポイント(ランキング)では、総合首位のセレスティーノ・ビエッティが6位に終わったことで、34点差から19点差へとポイント差が縮まり2番手を維持している。
■IDEMITSU Honda Team Asia
小椋藍(決勝:1位)
「今回は120%満足です。今日はいつもにも増して嬉しいです。世界選手権で初優勝ですからね。今まで、いいポジションでフィニッシュしたことはあっても、1位はありませんでした。これ以上ない最高の待望の結果です」
「昨日はMoto2で初のポールポジションを獲得。今日は1番グリッドからスタートし、1位でフィニッシュしました。完璧なマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したいです。完璧なレースが出来ました」
「このレースウイークは今までの中で一番競争力が発揮できました。いつもは初日に苦戦しますが、へレスでは金曜のスタートから調子が良かったです。今朝は、少し心配がありましたが、最終的に1位でフィニッシュできました」
「余計なトラブルを避けるために、1番でのスタート、1番でのフィニッシュを狙っていて、狙い通りにいきました。レースは完璧で目の前には誰もいませんでした。後ろにライダーがいることは知っていましたが、最終的にはかなり強かったので、完璧なレースができました」
「バイクファンの皆さんは、この勝利を待ち焦がれていたと思います。ついに期待に応えられることができ、嬉しいです」
青山博一 チーム監督
「世界選手権初参戦から4年を経て、小椋選手がついに初勝利を挙げました。我々は皆、彼は勝てる実力を持っていると信じていましたが、運が悪かったり、ちょっとしたトラブルで苦戦したりと、今まで優勝経験がありませんでした」
「小椋選手はどうすれば勝てるか分かっています。今季、何勝するか予測もつきません。安定したライダーなので、今後も今日のようなパフォーマンスを披露してくれるでしょう。皆、喜んでいます。チームも素晴らしい仕事をしてくれました」
「一方のチャントラ選手も表彰台を狙って戦っていましたが、残念ながらクラッシュ。次のレースはフィニッシュしないといけません。怪我はしていないので、ル・マンでの活躍を期待します。我々も、引き続き力を集結して、より良い結果を出せるよう頑張ります。イデミツ、ホンダ、そしてこのプロジェクト関係者の皆様に感謝したいです」