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秋山惣一郎 戦争に負けて7年がたっていた。勤労動員に駆り出され、空襲警報に肝を冷やしたころがうそのよう。22歳になった渡辺和治さんは、家業の酒屋を手伝いながら、旧制尼崎商時代に鳴らした野球を楽しむ気ままな毎日をすごしていた。 そんなある日、阪神尼崎駅前、中央商店街にある「キャバレー春…