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 WRC世界ラリー選手権の2022年シーズンにおける最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなった第4戦ポルトガルから1週間のインターバルを挟み、6月2日から5日にかけて、今季第5戦イタリアが地中海に浮かぶサルディニア島で開催される。この『ラリー・イタリア・サルディニア』の開幕に先立ち、最高峰クラスに参戦しているMスポーツ・フォードとヒョンデ(旧ヒュンダイ)、そしてトヨタの計3チームからドライバーたちの事前コメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)

「サルディニアを本当に楽しみにしている。ポルトガルでのラリーからそれほど日が経っていないが、あそこで学んだことに満足しているよ。あの週末からは多くを学び、考えるべきことが与えられたと思う。サルディニアではそうしたことを早い段階で実践したいと考えている。金曜日の出走順はより有利だから、それを最大限に活かしたい」

「ここ数年はこのラリーには出ていないが、ステージは以前のものと新しいものが混ざっている。オンボード映像で見て気に入ったよ。僕たちと相性がいいラリーだと思う。精一杯アタックしていこう。もちろん自分たちをまた軌道に戻したいと思っているし、多くのポイントを獲得したい。チャンピオンシップで好結果残すために、ラリーでさらに上位に入り込んでいきたいね」

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)

「ポルトガルとサルディニアは本当に間がないから、またステージに戻ってサルディニアに出ていくのは良い気分だ。このラリーはポルトガルととてもよく似ている。ラフな面では、いっそう似ているかもしれない。でも気温はすごく高くなると予想している」

「すべて順調なはずだ。マシンのセットアップはとてもうまくいっていると思う。テストをしていないけれど、1年でもっとも重要なことというわけではない。とても楽しみにしているよ。良い週末を最大限活用して、好結果を出すことを期待している」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)

「サルディニアに戻ることができてとてもうれしいよ。ここでのラリーは4回目になるけれど、トップレベルのWRCマシンで競技をするのは初めてのことだ。だから僕にとって本当に大きな挑戦になる」

「でもポルトガルでの経験があるし、マシンの感触はとても良かった。このラリーではより上の結果と、多くのポイントを獲得したい。もちろん、このような美しい島での時間も楽しめるといいね」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)

「サルディニアに行くことを本当にうれしく思う。僕のお気に入りのラリーのひとつだし、好きな場所のひとつなんだ。家からもとても近いしね。ポルトガルで金曜日に出したのと同じペースを出せたらと思う。そうすれば好結果が望めるだろう。残りのシーズンに向けて自信をつけていき、一歩一歩取り組んでいきたい」

Mスポーツ・フォードのフォード・プーマ・ラリー1
Mスポーツ・フォードWRTのフォード・プーマ・ラリー1

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)

「サルディニアでは2回優勝しているし、このイベントはいつも楽しんでいるよ。ヒョンデのマシンは過去あそこでは強かったから、今年もその調子を再現できたらと願っている。このラリーではあらゆることを予測しなければならない。暑いと走行中かなりつらいが、時々雨が降ることがあるので、それが助けになるかもしれない」

「とても要求が厳しい、長いイベントだ。とても早いうちに起き、遅い時間に終えることになるから大変だよ。カレンダーにあるグラベルラリーのなかでも難易度の高いラリーのひとつだ。道は幅が狭くて曲がりくねっている。ミスをする余地はない。完全に集中して、マシンをクリーンなライン上に維持しなければならない。グリップはとくに2回目の走行ではかなり高くなるかもしれないが、路面のコンディションが荒れる可能性があるんだ」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)

「サルディニアはまたしてもタフなグラベルイベントだが、出場するのを楽しみにしているイベントでもある。気温が高く、路面が荒れていて全体的にかなりきつい。気温のせいで車内がすごく暑くなるから、それにも慣れる必要がある」

「僕たちは、トラブルを避けてクリーンなラリーをすれば表彰台を争えることを示してきたから、先頭集団で戦う順調な週末にすることを目指しているよ。昨年のラリー・イタリア・サルディニアでは、僕たちはほとんどのステージで優勝を争っていた。今回もまさにそうしていきたいと思っている。次に進歩できるようにラリー・ポルトガルで学んだことを活かし、強力な結果を出したい」

●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)

「ラリー・イタリア・サルディニアは、僕にとってはいつも素晴らしいイベントだ。あそこでは良い気分でいられる。ステージとロケーションの両方を気に入っているんだ。昨年はあまり運に恵まれなかった。僕は小さいミスをしてコースアウトしてしまった。でも強さはあったから、今年も同様であることを期待している」

「このラリーでは、ステージは道幅がとても狭く、外側のラインは滑りやすいので、クレバーに慎重にラインを維持しなければならない。ワイドになると、大きな石に当たってしまうかもしれない。また、1回目と2回目の走行の間にマシンのセットアップを調整するのもここでは普通のことだ。グリップに違いが出るからで、1回目は低く、2回目はかなり高くなる。競技を休んでいた後のことだから、それほど間をおかずにふたつのラリーに出るのはとても厳しいものだが、僕はすごくやる気に満ちているよ」

オット・タナクがドライブするヒョンデi20 Nラリー1
オット・タナクがドライブするヒョンデi20 Nラリー1

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「ポルトガルではいい結果を残すことができて良かった。心から満足できた週末ではなかったが、次のサルディニアにつながるラリーになったと思う。チームとしては、グラベルでのクルマの仕上がりが良いことを確認できたし、次のラリーに向けてさらに改善できると思う」

「サルディニアのステージは、ポルトガルの一般的なステージに比べると、路面のベース部分が硬いという傾向があるが、それでもキャラクターが比較的似ているラリーが2戦続くのは助かる。天候はさらに気温が高くなりそうだから、クルマにとってもドライバーにとってもハードな週末になるだろう」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「サルディニアもまた、タフなラリーになるだろう。以前、サルディニアのステージは自分にとって難しく感じられたが、昨年はいくつか問題が発生したものの、フィーリングは良好だった。今年は、ステージを楽しみながら速く走れることを願っている」

「例年のように暑くてドライなコンディションになると、出走順一番手で優勝争いに加わるのはポルトガルの時よりも難しくなると思う。それでも、できる限り最高の仕事をするという自分のターゲットは変わらない。さらなる改善に集中して取り組む必要はあるが、グラベルでのクルマのベースはできているし、すでにいい状態にあると思っているんだ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)

「トヨタGRヤリス・ラリー1のグラベルでの高いパフォーマンスをポルトガルで目にし、来週のサルディニアへの期待がさらに高まったよ。もちろん、他のドライバーに比べるとグラベルでの走行時間は少ないが、ここまでのところフィーリングはとても良く、チームも良い仕事をしてくれていると思う」

「サルディニアはロケーションも天気も素晴らしいし、以前このチームにいた時もいい戦いができたので、本当に楽しみだ。金曜日は出走順もいいので総合4位以内、できれば表彰台を目指して戦いたいと思いう」

TOYOTA GAZOO Racing WRTのトヨタGRヤリス・ラリー1
TOYOTA GAZOO Racing WRTのトヨタGRヤリス・ラリー1