5月20日から22日にかけて京都府丹後市を中心にJRC全日本ラリー選手権第4戦『YUHO RALLY TANGO(ラリー丹後)』が開催され、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心FABIA)が優勝。2022年シーズン3勝目をマークしている。
開幕2連勝後に迎えた第3戦久万高原でクラッシュを喫した元F1ドライバーが、失意をバネにふたたび速さを見せつけた。開幕戦新城から続くターマック(舗装路)ラリー5連戦の第4ラウンドとなったラリー丹後は全12本のSS、その合計距離約108kmで争われたが、コバライネン組はそのうちの11本でベストタイムを記録。
前半の6SSで争われた初日だけで、SS4を制しレグ1終了時に総合2番手となった奴田原文雄/東駿吾組(ADVAN カヤバ KTMS GRヤリス)を21.2秒リードしたコバライネンは、レグ2でも手を緩めることなく後続とのギャップを拡げ、最終的には45.1秒差で総合優勝を果たしている。
一方、表彰台を懸けた争いは白熱。奴田原と福永修/齊田美早子組(アサヒ☆カナックOSAMU555ファビア)、前戦のウイナーである勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGR4ラリー)の3名によるバトルが最終日の午後まで続いた。
福永はレグ1最後のステージとなったSS6で2番手タイムを記録し、総合3番手の勝田を0.1秒差で逆転。総合2番手の奴田原から2.7秒後方の位置につける。翌日のオープニングとなったSS7でもステージ2番手となった福永はこの時点で奴田原を交わし総合2番手に浮上した。
福永、奴田原、勝田の3名が僅差で並ぶなか日中のサービスを経て迎えたSS10で、今度は勝田が2番手タイムをマークする。一方で奴田原がやや遅れたため両者のポジションが入れ替わった。直後のSS11とSS12でも勝田がGRヤリス同士の戦いに競り勝ちポジションをキープ。結果、優勝コバライネン、2位福永、3位勝田という表彰台になっている。
奴田原は勝田と10.2秒差の総合4位でフィニッシュし、そこから約36秒遅れて鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)が総合5位に入った。
JN2~JN6までの各クラス優勝者は以下のとおりだ。
JN2 中平勝也/島津雅彦組(DL SYMS R-ART 86 R3)
JN3 山田啓介/藤井俊樹組(K1ルブロスitzzソミック石川YH86)
JN4 西川真太郎/本橋貴司組(スマッシュDLモンスターitzzスイフト)
JN5 天野智之/井上裕紀子組(豊田自動織機・DL・GRヤリスRS)
JN6 海老原考敬/蔭山恵組(スマッシュ DL itzz ヴィッツ)
JRCの次戦第5戦『MONTRE 2022(モントレー2022)』は6月10~12日、群馬県富岡市を中心に開催される。