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 2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権について「あらゆるスケジュールの選択肢を検討」していると語ったIMSA代表のジョン・ドゥーナンは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)における耐久レースをカレンダーに追加することを否定していない。

 これは4月、シリーズに4戦あるミシュラン・エンデュランス・カップに5番目のレースを追加することについて「現時点では不可能」であることをドゥーナンが示唆したことを受けての展開だ。

 4月のドゥーナンの発言とは対照的に、IMSのオーナーであるロジャー・ペンスキーは、来年のイベント開催についてIMSAとの話し合いを継続していることを示唆していた。

 ペンスキーは5月上旬、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われたWEC世界耐久選手権第2戦で記者団に対し、提案されているIMSAのレースは、少なくとも6時間の長さを持つ耐久レースであることが「必須である」と語っていた。

 IMSAとIMSは現在も交渉を進めていると見られ、インディアナポリスは既存のイベントのひとつ、ないしはふたつに取って代わる可能性がある。

「我々は、あらゆるスケジュールの選択肢を検討している」とドゥーナンは述べている。

「インディアナポリスと話をしたことは、公になっている。我々はそれをまだ検討しているが、我々はチームのランニングコストについても非常に敏感になっている」

「サーキットがどこであれ、レース時間を増やすことは経費を増やすことにもなる。我々はスマートでありたいし、費用対効果を維持しようとしている」

 ウェザーテック選手権のイベント数を現行の12から11へと削減し、参加者にとっての走行時間を現在と同様にすることも、「あり得るシナリオ」であるとドゥーナンは言う。

 その場合、既存の2インベントが廃止されることになるが、インディアナポリスでの耐久戦では、マーケティング上の理由から、独特のレース距離(時間)が採用されるものと噂されている。

「それはひとつのシナリオであると思う。チームは、走行時間から出費を考えている」とドゥーナン。

「我々は一定数のトラックと既存の契約を保持しており、まずはその契約に敏感である必要があるし、その次に他の場所について考える必要がある」

 毎年8月、ロード・アメリカ戦の場において行われる『ステート・オブ・ザ・スポーツ』と呼ばれる演説の際、通常は翌年のスケジュールが発表される。これに先立ってIMSとの契約が発表されるかどうかは不明だ。

 もしインディアナポリスがスケジュールに加わるとなれば、既存のミシュラン・エンデュランス・カップ戦であるデイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン10時間と並び、シリーズの“柱”として機能することになる。

 ドゥーナンはまた、NASCARが所有するトラックであるニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルでの6時間耐久レースは、他の既存3イベントと同様、長期的な将来性を持つと語っている。

「そうだと思う。(ワトキンス・グレンは)素晴らしい施設であり、IMSAにとって長年の伝統というものが存在する」とドゥーナン。

「チームがそこで成し遂げてきたこと……ジョー・セーレン(タイトルスポンサー)は、長年にわたりそれを支えてきた。我々のチャンピオンシップの屋台骨となる部分だ」

 インディアナポリスのロードコースは、2014年のウェザーテック選手権(当時はチュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権)のスケジュールに含まれていた。その後、ライム・ロック・パークがGTのみのイベントとして追加されるなどカレンダーの再編成が行われた結果、スケジュールから外れていた。

IMSでは2022年もIGTCインディアナポリス8時間レースが開催される
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