ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナは、同ブランドのLMDhプログラムが、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセの既存のカスタマーレース活動を補完するものになることを示唆した。
これは5月17日に、2024年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でLMDhのデビューを目指すとしたランボルギーニの発表に関連するものだ。
イタリアのスーパーカーブランドは、2015年からGT3レースに積極的に参加し、ランボルギーニ・ウラカンGT3およびそのエボリューションモデルによって、カスタマー販売プログラムを確立している。
同社は今年初めにアップデートされたウラカンが導入されたスーパートロフェオと、2023年のデイトナ24時間でデビュー予定であることを最近発表したSTOベースのウラカンGT3エボ2の両方で、プロトタイプカープログラムの始動後もGTレースへの関与を続ける予定だ。
「ランボルギーニがモータースポーツの旅における次のステップ、LMDhとスポーツカーレースのトップレベルへのステップを踏み出すことを非常にうれしく思う」と語ったサンナ。
「LMDhはランボルギーニのモータースポーツ戦略において特別な役割を果たすことになり、カスタマーレーシングの活動を新しいプラットフォームに拡大し、カスタマーチームやドライバーとの長期的なパートナーシップを強化するユニークな機会を与えてくれる」
■LMDhのデビューは2024年の「第1四半期」か
サンナによると、ランボルギーニLMDhのレースデビューは「1年の最初の3、4カ月以内」になることが大まかに予想されているという。
計画ではトラックテストが2023年の初めに開始され、メーカーが開発と検証、耐久テストおよびホモロゲーションという複雑なスケジュールを完了するまで約12カ月の期間が与えられている。
「このプログラムは2024年から始まるWECとIMSAのためのものだ」とサンナは述べた。
「我々のターゲットは明らかに、2024年のル・マン24時間レースだ。おそらく今年中に、いつデビューが可能になるかを評価することになる」
「(現在のところ)2024年の第1四半期と予想しているが、いつ、どこで、どのようなかたちでデビューできるかは開発プロセス次第だ。今のところ、それについて話すのは難しい」
「(LMDhカーが)いつ、どこで、デビューするかは、おそらく今後12カ月の間に定義されることになるだろう」