4月21~24日、WRC世界ラリー選手権第3戦がクロアチアの首都ザグレブを中心に開催され、最終日の逆転に次ぐ逆転劇を経て、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季2勝目をマークした。そんな第3戦クロアチアの模様をまとめたダイジェスト動画が、WRCのYouTube公式チャンネルをはじめ、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)、トヨタの各公式チャンネルで公開されている。
2021年はTOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンスとセバスチャン・オジエによる熱戦が繰り広げられ、最終ステージで逆転した王者オジエが、わずか0.6秒差でチームメイトとのバトルを制す展開となったクロアチア・ラリー。
昨年に続く2度目のWRC開催となった2022年大会は、雨の中のラリーとなった初日にロバンペラが後続に1分以上のギャップを築き独走体制に入ったことで、まったく異なる展開になると思われた。
しかし2日目にロバンペラを襲ったタイヤトラブルと、晴天となった最終日のSS19での突然の降雨によって状況は一変。なんと、最終ステージのSS20を前にして直前まで2番手につけていたオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)がロバンペラを1.4秒差で逆転したのだ。
こうなると展開は昨年と同じ、最終パワーステージでより速い方が勝者となる。大注目となったSS20では、この両名がSSトップ2タイムを記録し、タナクより5.6秒早いタイムでステージを駆け抜けたロバンペラが“再逆転”での優勝を決め、21歳にしてキャリア4勝目をマークした。なお、彼はこの勝利でグラベル(未舗装路)、スノー、ターマック(舗装路)、すべてのラリーを制したことになる。
公開中の各ダイジェスト動画では、そんな今戦の模様がまとめられており、これを見れば予測不能のラリーとなったクロアチア・ラウンドを初日から振り返ることができるはずだ。