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超人気ミニバンを賢く買う!! トヨタ新型ノア&ヴォクシーじっくり大研究!!

 発売後約1カ月半で受注累計が7万台を突破。新型ノア/ヴォクシーが超絶人気だ! 磨きをかけた“顔”を備えた3タイプ、驚きの装備満載などで購入意欲が湧く方も多いハズ。グレード選びを含めた「オススメの買い方」をたっぷりと紹介しましょう!

●人気グレードTOP3
○ノア 標準モデル
・1位:Z(HV)/2位:Z(ガソリン)/3位:G(HV)
○ノア エアロモデル
・1位:S-Z(HV)/2位:S-Z(ガソリン)/3位:S-G(HV)
○ヴォクシー
・1位:S-Z(HV)/2位:S-Z(ガソリン)/3位:S-G(HV)

●人気オプションTOP3
・1位:ワンタッチスイッチ付パワースライドドア
・2位:バックガイドモニター
・3位:アドバンストドライブ(渋滞時支援)

●納期はどれくらいか?…3タイプとも発売当初の納期は5カ月待ちだったが、2月下旬時点では7カ月待ちの9月と伸び、ヴォクシーHVは1年近くも待つ!※記事作成時

※本稿は2022年3月のものです
文/渡辺陽一郎、佐々木 亘、ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年4月10日号

【画像ギャラリー】人気爆発!! 新型ノア&ヴォクシー 注目の装備やオプション・諸元をギャラリーでチェック!(16枚)画像ギャラリー


■「弱点を潰し、強みを伸ばしたミニバン」。ノア/ヴォクシーはこんなクルマ

発売後約1カ月半で受注累計が7万台を突破という大人気のトヨタ新型ノア/ヴォクシー(右/ノア標準モデル、中/ノア エアロモデル、左/ヴォクシー)

「弱点を潰し、強みを伸ばしたミニバン」。新型ノア/ヴォクシーの横顔をひと言でいうとこれ。

 写真のとおりノア標準モデル、ノアエアロモデル(S-Z、S-Gがグレード名となる)、ヴォクシーという3タイプがあり、全車が全幅1730mmと3ナンバーサイズ。TNGAのGA-Cプラットフォーム採用で、走りの質感も向上したと早くも好評だ。

 担当個人的な感想で「巧みに仕上げたオラオラ顔」というヴォクシーをはじめ、3タイプとも印象に残る顔。これが日本人ユーザーの心に刺さり大ヒット中なわけだが、使う側が望んでいた驚きの装備が満載。これも人気の理由だろう。

 例を挙げると、パワースライドドアの開閉に合わせて「からくり」で現われる「ユニバーサルステップ」。手動でも電動でも狭い場所で好きな角度でバックドアを止められる「フリーストップバックドア」。片手で軽く収納できる「3列目シート」。最大745mmスライドする「2列目シート超ロングスライド」など。

 嬉し涙が出そうな装備たちで、強みとなっている。

 トヨタ初搭載の先進予防システムや第5世代のハイブリッドシステムにも注目。それが新型ノア/ヴォクシーだ。

■現在の状況はどうなっている?

 ノアとヴォクシー、合わせて全40グレードもあるが、気になるのが現状の「人気グレード」。販売店への取材でわかったのが左下の情報。全体的にZとS-Zの最上級グレードが1位。全体比率はノアとヴォクシーが半分ずつと、意外にも(?)ノアが健闘している感じだ。

●「評判はどうですか?」販売営業マンへ直撃!

ベストカー「ノア/ヴォクシー、売れていますね! 旧型から乗り換えのお客さんも多いのですか?」

営業「私のお客様では意外と他社さんからの方も多いです。ステップワゴンやセレナから……などですね」

ベストカー「ステップワゴンはもうすぐ新型が出ますけど?」

営業「新型のデザインを見て、シンプルすぎてインパクトがないということでノアを購入された方も多いです」

ベストカー「ノアとヴォクシー、どちらが反応いいですか?」

営業「私のお客様ですとノアを気に入っていただく方が多いです。初来店のお客様にはヴォクシーが好評です」

ベストカー「お客さん、どのあたりを気に入っていますか?」

営業「3列目シートの収納がワンタッチで非常にやりやすいと言われる方が多いですね。跳ね上げたあとの荷室への張り出しがほとんどない点も喜んでいただいています。また、人気オプションはユニバーサルステップです。3万3000円というお手頃価格も人気の理由ですね!」

■3タイプ別 買いのグレードはこれだ!

「好き嫌いが分かれる前提でデザインした」というヴォクシーの顔。強いインパクト残すヴォクシーの推しグレードはハイブリッドS-Zだ

 多岐にわたるグレードゆえ「何を選べばいいの?」と嬉しい悩みになるのがこのクルマ。グレード選びならこの人、渡辺陽一郎氏の登場!

*   *   *

 ノアの標準ボディは価格設定が低い。ノアのエアロボディは全車が300万円以上だが、標準ボディにはそれ以下の設定も。そこで推したいグレードは価格が一番安いNAのX(267万円)だ。

 新型では2列目シートがセパレートタイプになる7人乗りの価格が、ベンチシートの8人乗りと同額になり、これはもう7人乗りが買い得。

 Xではスライドドアの電動機能がオプションになり、装着可能な安全装備も減るなどの点もあるが、価格を抑えたい場合は推奨できる。

●ノア・エアロではコレ!

 ノアのエアロボディではハイブリッドS-G(339万円)を選ぶ。このグレードは、ノア/ヴォクシー全体を通じて最高の買い得グレードだ。標準ボディのノアハイブリッドGとの価格差は7万円に収まり、エアロ仕様は売却時の条件も標準ボディに比べて優れている。

 ハイブリッドはNAに比べて35万円高いが、購入時の税金は安いから実質価格差は約22万円に縮まる。燃料代はNAに比べて35%安い。

 その結果、レギュラーガソリン価格を160円/Lで計算すれば、6万kmを走ると燃料代が節約になり、約22万円の実質価格差を取り戻せる。しかもハイブリッドはノイズが小さく走りも上質だ。

 そしてヴォクシーのハイブリッドS-Gと価格を比べると5万円安いから、そのお金で100V・1500Wの電源コンセント(4万4000円)などをオプション装着できる。さまざまな角度から考えて、ノアハイブリッドS-Gは最も買い得だ!!

●ヴォクシーはHVのS-Z

 ヴォクシーを選ぶなら最上級のハイブリッドS-Z(374万円)を推す。17インチアルミホイールなど独自の装備も採用されて満足度が高い。

■ノア/ヴォクシー買うならどの方法がいい?

残クレが推しのノアエアロボディ

 最後は買い方。現金一括からKINTOまであるが「賢い買い方」はどれなのか? 買い方を熟知する佐々木 亘氏が説く。

*   *   *

 ノア/ヴォクシーの買い方には現金一括、通常ローン、残価設定ローン、KINTOの4種類がある。ノアの標準、ノアのエアロ、ヴォクシーの3タイプそれぞれに合った買い方を考えていこう。

 販売面でいいスタートを切ったノア/ヴォクシー。リセールバリューも充分期待できるようで、販売店が設定する残価率は軒並み高い。一括からローンまで相性はいいだろう。ユーザーはそれぞれの保有予定期間に応じて、最適な買い方を選ぶといい。

●ノア標準は現金一括か通常ローン!!

 5年程度で乗り換える前提であれば、ノア標準は現金一括か頭金多めの通常ローンがおすすめ。ノアエアロとヴォクシーは残価設定ローンか、頭金少なめの通常ローン(長期7年を想定)が最適だ。

 選択するタイプにより、販売店が想定するリセールバリュー(設定残価率)が異なることを知っておきたい。

 最も残価率が低いノア標準では3年55%前後。これはノアエアロやヴォクシーと比較して5%ほど下がる。

 5%は、ノア/ヴォクシーの車両本体金額で考えると約20万円に相当する。したがって、リセールバリューが重要になる3〜5年で代替え予定の場合、ノア標準の選択は避けたほうが無難。ノア標準を選ぶ場合は、買い切り、長期保有も見据えながら使用するのがベストだ。

 ノア標準の短期的なリセールバリューはノアエアロやヴォクシーに劣るものの、6年を過ぎた頃には、残価率の差がほとんどなくなる。長期的な目線で見れば、残価率の変動が少なく、価値が安定しているとも言えるだろう。

●ノアエアロとヴォクシーは、残クレも通常ローンもいい

 ノアエアロとヴォクシーは、3〜5年後のリセールが非常に高い。3年60%、5年でも50%の残価率は、アルファード並みの高水準だ。

 高残価のモデルは積極的に残価設定ローンを使いたい。設定残価率が高ければ、月々の支払い額が少なくできる。また、長期の通常ローンを選択するのもいい。ローン期間満了を待たずに乗り換えても、残債は車両評価額で相殺することが充分可能だろう。

 販売店によっては、残価設定ローンと通常ローンで金利差を設けているので、金利の低い方法を選びたい。また銀行などのマイカーローンも、低金利なら選ぶ価値がある。

 残価率は常々改訂されていく。人気の差が大きいため、ノアエアロ&ヴォクシーとノア標準の差は、現在よりも広がる可能性が高い。短期か長期か、車両保有期間を考えながら、適切な支払い方法とボディタイプを選ぶのがいい。

 まとめると……。ノア標準=現金一括か通常ローン。ノアエアロとヴォクシー=残クレか通常ローン。これらが推し!

■ライバルの一歩先をいく「驚きと感動の装備」が満載!

 買い方もあれこれあるが、感動する装備が多いのがノア/ヴォクシーの魅力。3つ目で紹介する「アドバンストパーク」は出入庫の動きが早くなり、実用度が向上。なにより操作が簡単になったのが嬉しい。

●バックドアを途中で止められる…好きな角度で止められる「フリーストップバックドア」。小柄な人でもラクに扱えて便利!

●軽く一発収納の3列目シート…自立ロックを初めて実現した跳ね上げ式格納機構。片手でかる〜く格納できてビックリ

●自動駐車システムは実用度が向上!…並列駐車時の支援を拡大した「アドバンストパーク」。自動でステアリングが回る

●スマホでクルマの出入庫ができるなんて!…スマホの専用アプリを使い、車外から操作してクルマを動かす「リモートパーク」はトヨタ初採用。無人でクルマが動く驚きの装備だ

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