第1戦 岡山国際サーキット
GT500決勝レポート
抜きどころなく予選でのパフォーマンスが重要、貴重な1点を着実に獲得
スタートドライバーは福住仁嶺。2周のフォーメーションラップの後にスタートが切られた。福住は11番手で1周目を終える。10周目には10番手にポジションアップ。ペースは良い。開幕戦としては珍しく、大きな順位変動もなく、レースが続いていく。
福住の無線によるとクルマのバランスは良さそうだ。29周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀に後半を託した。
野尻は13番手でコースに復帰。なかなか順位変動がないなか、野尻は46周目にベストラップを叩き出し、前車を追っていく。ピットインしたクルマもあり、52周目に11番手に浮上。10番手とのクルマのギャップは1秒以内でポイント圏内まであと少しだ。
65周目に前方で接触があり、ここで10番手に順位を上げた。その接触したクルマが1コーナーでクラッシュしてしまい、67周目にFCYが導入される。68周目には解除されリスタート。76周目に300クラスで接触があり、77周目に2度目のFCYが導入される。78周目に解除され、リスタート。
野尻は最後までプッシュし続け、前車を抜くことはできなかったが、10位でチェッカーを受け貴重なポイントを獲得することができた。次回は我々が得意な富士スピードウェイ。ここで今季初優勝を目指したい。
鈴木亜久里監督のコメント
「すべてのチームがハイレベルなレースを展開していたから、なかなか抜くことができなかったね。ここのコースは抜くのが難しいから、やはり予選のポジションが大きかった。次回の富士は僕たちの得意なコースだから、何とか結果につなげたいね」
ライアン・ディングル エンジニアのコメント
「ドライバーふたりとも頑張ってくれて1ポイント獲れました。当然、我々は1ポイントを獲りに来た訳じゃないですが、流れ的にはチーム内のコミュニケーションなどは去年よりは良くなっていると思うし、冷静にデータを分析すれば富士でよい戦いができると思っています。昨年も富士ではよいところがありながら、優勝できていないので、次回は勝ちに行きたいと思っています。しっかり準備していきたいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「ペースは悪くなかったと思いますが、前を蓋をされてしまうとどうにもできなかったかなと思います。とはいえ、もう少し改善できるところがあるので、次のレースまでに修正できると思っています。1点ですけど、何とかポイントも獲れましたし、ここから積み上げて行きたいと思っています。同じNSXの#100が2位でしたので、悔しさはありますが、それも乗り越えて次、頑張りたいと思います」
福住仁嶺選手のコメント
「最初のスティントを走っていましたが、序盤に#19を抜こうとしたときに2コーナーではじき出されてしまい、ひとつ順位を落としてしまいました。すぐに抜き返すことはできましたし、クルマのバランスもウォームアップより改善されていたので、ここから追い上げていこうと思ったところで、なかなかタイミングが合わずオーバーテイクが難しかったです。後半、野尻さんに代わって素晴らしい走りをしてくれて何とかポイントを獲れました。課題も見つかったので、次のレースに生かしていきたいと思います」