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SUPER GT Rd1岡山予選レポート

2022年シーズン開幕
シーズン前テストからの好調を維持
Q1は小林選手が走り危なげなく2番手で通過
Q2は新加入太田選手がレコード更新ながら4番手に

4月16日(土)予選 気温17度/路面温度21度(開始時)路面:ドライ

■公式テストの好調を維持し練習走行から快走を見せる

 世上、コロナウイルスなどいろいろありますが、何はともあれスーパーGTは開幕を迎えることができ、TEAM UPGARAGEは今年もGT300クラスに参戦いたしますので、ご声援をお願いいたします。

 岡山での公式練習は9時20分から開始。まずは小林選手が走り始める。ゆっくりウォームアップをしたのち、各車とも徐々にペースを上げるなか#18は7周目に1分26秒432を出して8番手、13周目には1分25秒761で3番手につける。この時点でのトップタイムは1分25秒248で、富士のテストでも好調だった#9のPACIFIC hololive NAC Ferrari。各マシンがまだ爪を隠しているかもしれないので油断は禁物だが、このタイム順を見る限り#18のQ1突破は心配なさそうに思える。

 ちなみに上位6台が1分25秒台で走ったが、その6台とは#9、#56、#18、#88、#96、#61。TEAM UPGARAGEのNSX GT3をはじめ、フェラーリ488、ニッサンGT-R、ランボルギーニウラカンGT3、レクサスRC Fありと車種のバラエティに富むレースは世界的にも例がなく、スーパーGTの魅力の一つであり、レースを面白くする要素となっているのだ。

■予選を通じて発揮できた一発の速さ

 午後2時からの予選Q1は小林選手が担当。まずは手堅くQ1を突破しておく作戦だ。そして、意図したとおりの結果に。

 #18はAグループで走るが、このグループは強豪が多く簡単ではなさそう。走行開始で全車がスタート。ウォームアップしたのち、#9が練習走行時の好調さのままに1分24秒717でトップタイムを計測。なんとコースレコードだ。これに続いたのが#18、小林選手は5周目に1分24秒967を出して2位に。午前中のタイムを短縮しており、好調さは本物!

 Q2は新加入の太田格之進選手が走る。各車がタイヤを温めてアタック開始すると、最初に#52が1分25秒023を出し、これが暫定の目標に。この後は#96が1分24秒792、#61が1分24秒286とトップ争いは激化。#18太田選手は自身の6周目に1分24秒532をマークして4位に食い込んだ。スーパーGTデビュー戦で初のQ2、チャンピオン経験者の大ベテランが並ぶなか、トップと0秒246秒差は立派な成績といえるだろう(本人は悔しがっていましたが…)。4番手スタート、目のまえには表彰台! 明日の決勝レースが楽しみです。

小林選手

「開幕戦の予選として良い結果でした。テストから好調だったけど、ほかのチームの状況がわからないので、油断せずにしっかり準備して決勝に臨みたい。今日も走りだしから良かったのでテストの調子が本物だと一安心できました。D社のタイヤ3台にやられたけど、ヨコハマ勢ではトップになれたので、それは良かった」

太田選手

「Q2に向かってプレッシャーはなかったですね。初年度から良い環境でレースをさせてもらっているし、ポールを獲れるかという状況で走らせてもらえて感謝です。でも3台に越されて僕としてはちょっと悔しけど、ヨコハマ勢で1位だったので、満足して明日の決勝を頑張りたい」

上城チーフエンジニア

「Q2であんなに速いクルマが出るのは見えなかったけど、ヨコハマ勢1位は良い結果だった。#61の速さは路面コンディションの変化によるものかどうかわからないけど、#18も同じタイヤでQ2の方が速かったから。路面が良いほうに変わった影響かな。明日はセカンドロウからなので表彰台を狙えるし、良い結果を出せると思います」

石田監督

「今日は良い結果だった。オフから調子よかったので、その流れで予選が走れた。今年はチームの体制が変わったし、コミュニケーションも深めていい体制になってきている。さらにエボモデルへのアップデートが効いているし、タイヤもクオリティが上がってる。ドライバーふたりの頑張りも含めて、すべての相乗効果だと思う。この感じで決勝もいけると思うし、3番手は死守したい」