ポール・ローマー 「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば・・・」(2009年7月29日)/「『テクノロジー』と『ルール』の競争」(2009年8月21日) – 経済学101

●Paul Romer, “Fish Proverb v2.0 (Bringing in Rules)”(July 29, 2009) 経済学の分野でおそらく何よりも重要なのは、「モノ」と「アイデア」の区別だろう。人口が多いほど、一人ひとりに割り当てられる「モノ」の数は減る。その一方で、人口が多いほど、新たな「アイデア」が閃(ひらめ)かれる――新たな「アイデア」…

合法的に他人にお金をあげる|えふしん|note

いわゆる夜のお店で売られているシャンパンというのがある。お店の仕入れ値は1000円ぐらいのものから数万円と高額ではあるが、店頭価格はバーやクラブなどで3倍ぐらいが比較的ミニマムの設定となる。ホストクラブだと10倍程度の価格設定になるそうだ。さらにそういうお店はサービス料なるものが20%〜50%程度乗るので、…

ノア・スミス「輸入は GDP から差し引かれないよ」(2022年4月29日) – 経済学101

[Noah Smith, “Imports do not subtract from GDP,” Noahpinion, April 29, 2022] 経済ジャーナリズムでいちばんありがちなまちがい 今朝,『ニューヨークタイムズ』を読んでたら,こんな話が目にとまった――2022年の第1四半期にアメリカの GDP が減少したのは,輸入が増えたせいなんだって: 他方で,ますます膨れ上がっ…

グローバル化の反転と金融政策 – himaginary’s diary

前回エントリで紹介したトーマス・ジョルダン(Thomas Jordan)スイス国立銀行総裁の講演の前半では、グローバル化の影響について語っている。労働、資本、技術という成長の3つの要素について、それぞれ、国際的な分業、国際的な投資の活発化、知識の交換の活発化とイノベーションの進展がみられた、という。そして、金…

フランシス・ウーリー 「『私的所有権の進化論』から著作権法が抱える問題を紐解く」(2010年6月4日) – 経済学101

●Frances Woolley, “Copyright laws and the evolutionary theory of property rights”(Worthwhile Canadian Initiative, June 04, 2010) 巣を作れば、生き延びる助けになる。しかし、巣の奪い合いが起こると、被害が生じる。もしも「他人の巣を奪うなかれ」というルールが立ち現れることになれば、(安心して巣作りに…

円相場 1ドル130円台後半まで急落 20年ぶりの円安水準更新 | NHK

28日の東京外国為替市場では、日銀が大規模な金融緩和策を維持し、長期金利の上昇を容認しない姿勢を明確にしたことを受けて、円相場は1ドル=130円台後半まで2円以上急落し、20年ぶりの円安水準を更新しました。 28日の東京外国為替市場は、午後に入って円安が一段と進む展開になりました。 きっかけは、日銀が今回の金…

[FT]世界経済秩序の刷新を 米国は「価値観の共有」重視(写真=ロイター)

日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら イエレン米財務長官は先週、大々的には報じられなかったが極めて重要な発言をした。貿易体制を再び、価値観と結びつけたのだ。 イエレン氏は13日、ワシントンで開催さ…

コラム:政策のミスマッチが招く円急落、130円は通過点か=内田稔氏

[20日 ロイター] – ドル/円の上昇ペースが加速してきた。4月20日には129円台と20年ぶりの高値圏に達している。終わりのみえない円売りを警戒する声も日増しに強くなっており、130円を単なる通過点とみる向きも台頭しつつある。 <実は迫力を欠くドル高> 今後の動きを展望する上で、はじめに米ドルの動…

ブランコ・ミラノヴィッチ「ロシア経済の展望:長期の問題」(2022年3月11日) – 経済学101

[Branko Milanovic, “Long term: Difficulties of import substitution and delocalization,” Global Inequality and More 3.0, March 11, 2022] 〔※短期についての記事はこちら〕 輸入代替と国内生産への移行という困難 ロシア経済の長期展望を考えるときには,いくつかの想定から手をつけつつ,歴史上の事例にも目を向…

安倍政権終焉に思う – rna fragments

8月28日の安倍首相の辞任表明で7年8ヶ月続いた安倍政権が事実上終焉を迎えました。ついにか、やっとか、とは思うのですが思いは複雑です。 第2次安倍政権発足前(衆院選の前)の2012年12月2日に書いたエントリに僕はこう書きました。 自民党の経済政策に対する僕の評価は一言で言うと「アクセルとブレーキを同時に踏む」も…